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ヴァイオリンを買うなら知っておきたい、信頼できる楽器店の見分け方

ヴァイオリン

16 7月
Last updated on 2019/07/29

信頼できる楽器店

ヴァイオリン選びは、難しい。本当に難しい。それは、絶対に失敗したくない買い物だからだ。「500万円で買ったのに、あとで鑑定に出したら50万円と言われショックで寝込んだ…」などという話を聞くと、恐ろしくて自分一人ではとうてい決められないと思ってしまうのではないだろうか?

私もそうだった。だから念には念を入れて購入した。下準備には2年くらいかけたし、実際の選ぶプロセスでも5カ月間、文字通り毎日真剣に悩んだ。片道5時間のロンドンへも4回足を運んだ。

試奏したヴァイオリンの数は50本以上。

限られた経験だが、これから初めてヴァイオリンを買う人のために、自分が経験して学んだことが少しでもお役に立てればと思う。

コンテンツ

  • 信頼できる楽器店の見分け方
    • スタッフの対応
    • よい楽器が適正価格で売られている
    • ディーラー、修理工、プレイヤーがいて、権威のある鑑定士と協力関係があるお店 
    • 上手な常連さんが多い

信頼できる楽器店の見分け方

これが楽器選びで最も大切なことである。よく言われていることだが、本当にそうだと思う。信頼できるお店には、粗悪な楽器は置いていないし、価格も良心的だからだ。また、こちらのニーズを汲み取ってくれて、適切なアドバイスをくれる。しかし、どうやって信頼できるお店を見定められるのだろか?

スタッフの対応

まずはスタッフの対応をよく見ること。どれだけ買い手の立場からものを見られるスタッフがいるのか、ということがとても大切。あなたのニーズや要望に耳を傾けずに、「早く売ろう、売ろう」という魂胆が丸見えのスタッフがいるお店は避けた方がいいだろう。

あるお店で、

「今日買ったら£1000(15万円)値下げしますよ」

と言われた。この一言で、私の店主に対する信頼は失墜した。

またあるお店では、

「決心がつくまで、いくらでも時間をかけていいですよ」

「本当に満足した時だけ、買ってください」

と言われた。完全に顧客目線で接客してくれた。私は結局、このお店(JP Guivier) から今の楽器を買うことになる。

グーグルでお店のレビューを見るのもいいだろうし、まずは弓の毛替えを頼んでその対応を見るというのも一つの手だ。

よい楽器が適正価格で売られている

よい楽器が売られている楽器店

たくさん楽器店を見て回ってみると、(このお店は、「ブランド楽器」ばかり売ってるな…)というお店が分かってくる。イタリアの楽器ばかりとか、有名な製作家の楽器ばかり置いているようなお店である。(しかも値段もバカ高い。)

しかし、しかしイタリア楽器や有名製作家の楽器が必ずしも「いい楽器」なわけではない。あまり有名な製作家のものでなくても、驚くほど素晴らしい楽器もたくさんある!

ラベルや生産国ばかりを売り物にしているお店は、要注意だ。

また、適正価格で売っているお店かもチェックしたいところ。同じ製作者の楽器ならば、状態や完成度にもよるのだが、だいたい似たような価格帯で売られているはず。

ディーラー、修理工、プレイヤーがいて、権威のある鑑定士と協力関係があるお店 

ヴァイオリンを買うには、4種類の知識と経験が必要である。

【ディーラー】

過去300年にさかのぼる数々の楽器の製作者、またその作品について精通している人。ラベルなどあてにならないこの世界では、どれだけたくさんの本物の楽器に触れてその目を養ってきたかが重要になってくる。

私たちのような一般の買い手が見て試せる楽器の数はたかが知れている。何百、何千もの楽器を見てその感覚を培ってきたディーラーがいる店は、「自分が何を売っているのか知っているお店」と言えるだろう。

【修理工】

修理工、あるいは製作者は、楽器の構造の専門家である。あなたの気に入った楽器の音の微調整をやってくれるのもこの人たち。駒や魂柱の位置をちょっと変えるだけで、楽器は劇的に変わる。その場で腕のいい修理工とあれこれ試しながら音の調整が出来るお店は本当に本当に素晴らしい!

【プレイヤー】

ヴァイオリンは自分で弾くのを耳元で聴くのと、他人が弾くのを少し離れた所から聴くのとで、大分印象が変わって聞こえる場合が少なくない。

私も「見つけた!これこそ買うべき楽器!渋い音がたまらない!」と喜び勇んで、マナブ(夫)やティム(他の楽器店の人)の前で弾いことがあった。しかし、二人とも感心しない顔で「なんか、こもってるなぁ~」と言う。

そこでティムに弾いてもらったら、

(確かにこもって聞こえる…。自分で弾いたときは渋く聴こえたのに。)

とショックを受けた経験がある。

また奏者の耳元ではちゃんと音量があっても、遠くに音が飛ばないという悲劇もあるので要注意だ。

自分が弾いて気に入った楽器は、必ずお店の人に弾いてもらって客観的にチェックをしよう。上手な人でないと楽器を鳴らせないので、上手な人に頼むことも大切。

【権威のある鑑定士】

ヴァイオリンの弓の鑑定書

このRaffinという人は、フランス製の弓の権威として世界中で有名だ。楽器の数はおびただしいので、生産国によってエキスパートは異なる。

楽器の鑑定士には特に資格がないらしい。だからこそ、どういう人の鑑定書が付くのかということは重要だ。楽器についての本を出版していたり、国際的に名の通っている人の鑑定は自ずと権威を帯びることになる。

上手な常連さんが多い

楽器店に長時間滞在したり、何度も足を運んでいると、お店に来ている客層や数を観察できる。店主との会話をさりげなく聞いていると、彼らが「初めて来た客」なのか「常連さん」なのかが分かるだろう。

常連さんが多いお店は、「信頼できるお店なんだ」というのが実は一番よく分かるような気がする。しかも、その常連にプロ、あるいはベテラン奏者が多い場合、ポイントは高くなる。

実際、霧立が楽器を買ったJPGuivier は、プロの常連さんも多い。また、彼らが楽器を買い替えるとき、その楽器店に自分の楽器を下取りしてもらっている場合も多いので、自然と「いい楽器」がお店に入る仕組みになっている、というオマケもある。(霧立が買った楽器の前所有者もプロ奏者だった。)

 

いかがでしたか?

失敗しないヴァイオリン選びは、信頼できる楽器店にたどり着けるか否かにかかっているといっても過言ではない。

次回は「よいヴァイオリンとは?」について書こうと思う。

 

【関連記事】

「新作クレモナのヴァイオリンは今でもやっぱりすごいのか?」

「買うならどっち?旧作ヴァイオリンVS新作ヴァイオリン」

「ヴァイオリンの購入予算が400万円だった理由」

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