エディンバラのハリーポッターショップ
スコットランドの首都エディンバラは、街全体がユネスコの世界遺産に登録されているほど美しい。そのため一年中観光客がやってくる。
とりわけハリーポッターファンにとっては特別な街。というのも、作者のJ.K.ローリングがこの町でハリーポターシ・リーズを執筆したからだ。
今日は、エディンバラに住むわたくし霧立灯が、実際にハリーポッターショップに行ってきたことをレポートしてみたい。
ダイアゴン横丁
ハリーポッターショップは、「ダイアゴン横丁」のモデルとなったヴィクトリアストリート(Victoria st.)にある。
200年以上の歴史をもつこのストリートは、色とりどりの個性的なお店が並び、霧立がエディンバラで最も好きなストリートである。
曲がりくねった石畳を歩くと中世に迷い込んだような錯覚を覚える。アンティークな品々が並ぶお店のウインドーをのぞき込むと、どこかに「秘密」が隠されている気がする。

「ようこそヴィクトリア・ストリートへ。スコットランドで一番写真に収められているストリートであり、JKローリングがダイアゴン横丁の着想を得たストリートだと言われています。」
このエメラルドグリーンのお店は、エディンバラで最も古い本屋さんの一つ。JKローリングが呪文の本を見つけたのもこの本屋さんだったとか。
Museum Context (ダイアゴンハウス)
さて、ハリーポッターショップは、このビクトリアストリートを半分ほど下った右手にある。
お店の本当の名前は ” Museum Context”(通称「ダイアゴンハウス」)。古いものが置いてあるお店だったのだが、ハリーポッターブームで最近は取り扱い商品のほとんどがハリーポッター関連グッズ。
中に入るとすぐに「魔法の杖」がずらりと並ぶ。このコーナーは、いきなり釘付けになっている大人や子供でいつもいっぱいだ!
このお店はディスプレイが上手。店内の雰囲気がハリーポッターの世界そのものなので、なんとなくホンモノのように思えてしまう。
気になるお値段は、£39。日本円で5000円以上。結構するネ…。
お次は「忍びの地図」。
これは映画で使われているのと同じ大きさの「忍びの地図」。£40くらいした。やはり高い…。
ファイアボルト。
本当に「ダイアゴン横丁」にあるお店みたいに怪しさ満点の店内。狭い店内の奥から2階へ上がると…
ディ、ディメンター!!
それから、「秘密の部屋がスリザリンの継承者によって開かれた…気を付けろ…。」の地の文字が。隣にはバシリスクの頭が…!

フィルチの猫の血で壁に書かれていたやつ。
一瞬、お店ではなくてハリーポッタースタジアムか何かに迷い込んだような錯覚に。エンターテイメント性満載のお店だ。
さて、2階に上がると、ロンとハリーがよく遊んでいたウィザードチェスや、羽ペン、ハグリッドの授業のテキストなどが所狭しと並んでいる。

ハグリッドの授業で使われた「怪物的な怪物の本」。
私は7歳の息子、ユウと一緒に行ったのだが、とにかく夢中になって1時間以上滞在してしまった。
The Boy Wizard
ヴィクトリア・ストリートには、実はもう一軒ハリーポッターショップがある。先ほどの”Museum Context”の筋向いある、”The Boy Wizard”というお店である。
しかし、このお店は商業的な雰囲気が強く”Museum Context”と比べて夢がない、と個人的には思う。整然と商品が陳列してあり、普通のお店なのだ。
“Museum Context”は所狭しと魔法グッズが置かれていて、その雑然とした感じがまさに「ダイアゴン横丁」にありそうな魔法のお店という雰囲気をかもしている。
売っている商品で言えば、洋服やバッグの種類は”The Boy Wizard”のほうが充実している。(小物商品はほぼ同じものがほぼ同じ値段で売られている。)
The Elephant House
さて、ショッピングに疲れたら、ヴィクトリア・ストリートから歩いてすぐのエレファントハウス・カフェで休憩してみては?
エレファントカフェは、ヴィクトリア・ストリートを上っていって右に曲がり、数分歩くと右手にある赤いお店。第一作目の『ハリーポッターと賢者の石』は、このカフェで生まれたとして有名。
【追記】
このカフェが「ハリーポッター生誕の地」というのは、どうやら信ぴょう性が薄いということが判明。しかし、JKローリングが『ハリーポッター』の執筆をここでしていたのは事実。今でもカフェは観光客の賑わう場所となっている。
詳細についてはこちらの記事にまとめたので、ぜひどうぞ!

トイレにはハリポタファンの落書きがびっしりと書かれている。今でもファンの聖地のような場所。
いかがでしたか?
ハリーポッターショップはイギリス国内にいくつもあるのですが、このエディンバラのビクトリア・ストリートのお店はちょっと特別。何といっても、JKローリングがここからあの「ダイアゴン横丁」のインスピレーションを得ただけあって、お店の外もハリーポッターワールドたっぷりなんです!
エディンバラは、街のあちこちがお話のモデルになっているので、今回ご紹介したお店だけでなく見どころはたくさんあります。ぜひ一度、遊びにいらしてハリーポッターの世界を深く体験してみてください。