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ヴァイオリンのレッスンで親子喧嘩が90%減った我が家の方法。

ヴァイオリン· 子育て&教育

5 2月

わたくし霧立灯は、アマチュアのヴァイオリン弾き。息子ユウが8歳になった頃、彼にヴァイオリンを教え始めた。

しかし…。

自分の子供に何か教える、特に音楽を教えるのは並大抵のことではなかった。分かってはいたことだったが、毎日のように対立。時にはユウを泣かせてしまうことも…(サイアク)。

色々な方法を試したけれど、なかなかうまくいかなかった。それが、ある2つの方法を取り入れてから、ずっと平和にレッスンができるようになったのだ。

コンテンツ

  • レッスン代をもらうことにした
  • レッスン代はいくら?
  • 1ポンドの重み
  • 工夫したこと
  • レッスンと練習を区別する

レッスン代をもらうことにした

レッスン代を子供からもらう

いきなりドン引きされるかもしれないが、そう、霧立、ユウにレッスン代をもらうことにした。というのも、そもそも対立の原因は、「親子のなれ合い」だったからだ。

ユウは、毎日母親にレッスンを見てもらえるのを「当たり前」と思っている。それどころか、自分の意志で習い始めたのにも関わらず、練習は大変なので「親にやらされている」という意識に陥りやすい。

これまで、何度も「ユウの希望でやっているんでしょう?」「お母さんはヴァイオリンを勧めたことは一度もないよ」と言ってきたが、時間がたつとすぐに練習での態度が悪くなった。

そこで、あくまでユウ自身の希望でヴァイオリンを習っている、という意識を保ってもらうために、レッスン代を導入したのだ。

レッスン代はいくら?

ヴァイオリンのレッスン代
こんなカードを作ってみた。キャッシュレスが進む現代社会では、お金の価値を感じにくい。だからここでは敢えて、昔ながらの方法をとっている。
・ユウのレッスン代は、1ヶ月1ポンド。日本円にして約150円。
・ユウは現在9歳で、お小遣いは1ヶ月5ポンド。

1ポンドと言えども、それが収入の20%となると、本人にとってはかなり大きな金額だ。霧立も、自分の子供からレッスン代を取るとはえげつないと初めは思ったし、可哀そうなのでかなり抵抗もあった。

ユウも初めは「1ポンドもするの…?」と、嫌がった。その時、「嫌ならやらなくてもいいのよ。1ポンドがユウにとって大きなお金なのは分かってるから。ただ、もうお母さんはレッスン中のユウの態度が悪すぎるから、タダで教えるのは嫌なの。カーチャ(ピアノの先生)だって、タダでレッスン見てくれないでしょう?」と言った。

しぶしぶだったが、音楽が根っから好きなユウは自分のお小遣いからレッスン代を払って、ヴァイオリンを続ける決意をしたのだった。

1ポンドの重み

1ポンドの重み

1ポンドのレッスン代の効果は、予想以上に絶大だった。

第一に、「親子のなれ合い」がずっと減った。ユウは身を削って、自分の意志で私からレッスンを受けているという態度に変わった。「やらされている」という意識がなくなったし、まじめにアドバイスを聞くようになった。

態度が変わったのは、ユウだけではなかった。驚いたことに、私自身が変わった。

1ポンドなんて、大人の私にしたらタダ同然。しかし、9歳児にとっては大金だということを十分認識しているからだ。

「大金」を頂いている以上、ちゃんとしたレッスンをしないといけない、という気持ちになる。「生徒」が満足するレッスンを提供しなければ、という気になるのだ。泣かせるなんて、もってのほか。

甘すぎてもダメ、厳しすぎてもダメ。本人が上達を感じ楽しめるように、辛抱強く、丁寧に教えなければ、と強く意識するようになった。

タダというと一見お得に思えるが、タダで手に入れられものは身にならないことが実は多い。そこには「ありがたみ」がないからだ。しかし、対価を支払い、対価を受けることで、互いに緊張感を保ち、より真剣に向き合うことが出来るのだ。

工夫したこと

たった5ポンドのお小遣いからレッスン代をもらうことになったので、親としても工夫はした。

これまで、特別なお手伝いをしたら「仕事」としてお駄賃を払っていたのだが、その金額をアップした。また、お手伝いの種類を増やした。

それによって、実質彼のお金はそこまで減っていない。また、特に最近は猫の手も借りたいほど忙しい霧立家ではユウに対する「仕事の受注」が増えているので、むしろ彼はその資産を着実に増やしている。

レッスンと練習を区別する

親子の対立が激減した理由は、実はもう一つある。それは、レッスンと練習を区別するようにしたことである。

本当はレッスンは週1、日々の練習は自分でしてもらいたいのだが、これまで毎日つきっきりでみていたので、いきなり週1ではハードルが高い。

そこで、私が教えるレッスンは1日おきにした。これが、またとてもよかった!

レッスンの最後に、「じゃあ、明日は自分でやる時、ここと、ここを注意して自分で練習してみてね」と指示を出す。ユウは、しっかりそれを頭に入れないといけなくなった。

これまでは、私がつきっきりだったので、彼はまるで無責任だった。出す音色も、音程も、てんで無責任。

「今のC♯は高すぎる」

「乾いた音になってるよ!」

など、横で私がすぐ指摘するので、全然自分で考えて音を出していなかったのだ。

馬耳東風
これまでは、完全受け身で、何を言っても「馬耳東風」だったうちのユウ。

それが自分で練習するとなると、それなりに自分の音を聞いて弾くようになった。音程が悪いときは、自分で弾きなおして修正するようになった。

その結果、なんと上達が早くなった!!自分出している音を聞けないうちは、上達しないのである。上手くなるには、自分の音を聞くことがとにかく重要なのだが、これはいつになっても難しいことなのだ。

また、レッスン中、何度もつまづく箇所に、私がずっと付き合わないでよくなった。「じゃあ、ここは明日一人でやる時にじっくり練習してみてね」と課題を伝えて、効率的にレッスンができるようになった。

ここで気を付けたいのは、練習日の時はダメ出しをしないこと。同じ家で暮らしているのだから、練習中の音は筒抜けだが、よほどのことがない限り口は出さない。練習の目的は、子どもが自分の音と向き合う姿勢を育てることだからだ。

今後の目標は、レッスンを週1まで減らしていくことだ。

音楽は本来楽しいもの。それなのに、つい感情的になって親子喧嘩に発展してしまいがち。音楽が原因で、親子関係が傷付いた経験を身近に見て育ってきただけに、私は絶対にそれを避けたかった。

ただでさえ、距離感がなくなり対立を生みやすい親子。レッスン代を導入することと、レッスンと練習を区別することで、お互いを尊重し、程よい距離感を保てるようになった。

霧立家のこの方法が、レッスンで親子バトルになりがちなご家庭のヒントになれば幸いだ。

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