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自分の子どもにイライラせずに勉強や音楽を教える8つの秘訣

ヴァイオリン· 子育て&教育

10 9月

霧立にまだ子どもがいなかった頃、近所の友人から子どもの家庭教師を頼まれたことがあった。中学生の英語。その友人は優秀な人だったから、

「中学生の英語くらい、あなたが見れるでしょ?!なんでわざわざ?」

と言った。そうしたら、

「親子だと上手くいかないのよ!すぐに喧嘩になる。もう親子関係ズタズタになるわ。」

と言う。その時は、

(ふーん…。そんなもんかねえ。お金がもったいなくないのかね?)

と思っていた。

しかし、いざ自分が親にり、子どもに勉強やヴァイオリンを教えるようになって、やっと分かった。10年前に友人が言っていた「親子であるゆえに大変だ」という理由が。

コンテンツ

  • 失敗の連続
  • 自分の子どもを教える上で大切なこと
  • おわりに

失敗の連続

日本語の勉強

ユウが6歳になった頃、家で日本語の読み書きを教えだした。というのも日本語補習校に毎週土曜日通うより、家で我々から教えてもらいたいという彼の希望があったからだ。

私も家庭教師歴は長いし、自分はうまく教えられると思っていた。ところがどっこい。ユウは私が教えた数々の生徒のうち、最高に手ごわい相手だったのだ。

まず、ひらがな五十音を覚えるのに、丸一年かかった。大学時代の友人の娘は、親が何も教えなくても3歳で読み書きが出来ていたから、「うちの子はなんで?!」と頭を抱えた。

あまりに覚えが悪くて、こっちもイライラしてくる。いつもはうまく行く教え方が、なぜかユウには通用しない。

ひらがな勉強中にユウを泣かしてしまった時、「もう、ダメだ」と思った。

「小さい子ども泣かせました。キリタチ、教師失格デース!」

(シュトレーゼマン調)

                       「のだめカンタービレ」より。一応。

ヴァイオリンの場合

ユウが8歳になって、ヴァイオリンを教えだした。音楽を教えるのはためらいがあった。

霧立の姉は絶対音感がありプロのピアニスト目指して、小学生の頃から毎日何時間も練習していた。夏休みは毎年コンクールに明け暮れ、朝から晩までピアノ漬け。コンクールで優勝したこともあったけれど、スパルタだった母親との親子関係は「ズタズタ」になった。

小さい頃からピアノ漬けだった姉

結局、彼女は別の人生を選び、ピアニストにならなかった。子ども時代に払った代償は高すぎた。

だから、怖かった。自分から教えようとは思わなかった。でも、ユウがさかんにヴァイオリンをやりたいと言うから、考えた末、重い腰を上げた。

ユウはすでにピアノも習っていて、最低毎日30分は練習が必要。その上ヴァイオリンも、となると8歳の男の子が1時間も音楽の練習をすることになる。それに加えて日本語の勉強。あまりに詰め込むのは嫌だったから、ヴァイオリンはとりあえず「お遊び」ということで、毎日15分練習するという約束でスタートした。

初めはよかった。ユウにとってはなにもかも新鮮で、練習時間すら楽しみにしていた。でも、しだいに音程とか細かいところで私が何度もダメ出しを出してしまった日があって、苦しそうな顔をしてるユウがいた。

楽しいはずの音楽が、苦痛になっていく。「こんなんじゃ絶対にダメだ」と思った。

自分の子どもを教える上で大切なこと

勉強であれ音楽であれ、教え方を変えなくてはならないと強く思った。試行錯誤した結果、だいぶよい関係を保ったまま楽しく学べるようになってきた。未だに失敗することはたまにあるが、うまくいった方法を紹介したい。

1.親子関係を切り離す

自分は教師で、ユウは「大事な生徒さん」と考える。しかも、かなり高額な授業料やレッスン代をもらっていると考える(30分で5000円とか)。つまり、「先生怖いからやめたい」と思われたら大損失!というわけだ。

しかもお金をもらっている以上、ちゃんと結果も出さないと親からクレームがくるかもしれない。「ただ時間がきたから教える」ではなく、教える以上前もってレッスンのポイントを考えておく。

これは特にヴァイオリンを教える時に霧立が実践していることだ。たったの5分くらいの準備だが、どういうところに気を付けて教えたら効果的か、短期的、長期的なプランをざっと頭の中で組み立てる。

その時、欲張りなプランにしないことが重要!気長に、のんびりとした、フレキシブルなプランニングにする。

2.褒める

授業中やレッスン中は、とにかく褒めるところを探す。少しでも進歩したら褒める。ヴァイオリンの場合、初めに一人で弾かせている時は途中で絶対止めない。一回弾いたら、とにかく褒める。

3.改善点は自分で探させる

人から間違いを指摘されたり、ああしろこうしろ言われるのは誰だって面白くない。「ここのところ、前よりずっと良くなったね!じゃあ、次の課題はなんだと思う?」と聞くようにする。

褒める→別の課題の発見を促す

漢字練習の場合:1行練習したら一番きれいに書けた漢字に私が赤丸をつける。本人には一番下手だった漢字に緑色の丸をつけさせる。どこが悪かったかを一緒に確認して、もう一度きれいに書かせる。

改善点は自分で探させる

ヴァイオリン:うまくできたところを褒めて、次に私がお手本を見せる。「どこがちがう?」と聞いて本人に課題を探させる。分からない場合はこちらから課題を示す。

4.課題を再認識させる

これは意外と盲点なのだが、「じゃ、もう一回やってみようか?」と言うともう先ほどの問題点をすっかり忘れていることが子どもにはある。

だから、「今、何に注意してやるんだっけ?」と再度課題点を口に出して言わせる。意識化の強化。

また、楽譜に注意点を書き込む場合、出来り限り子どもに書かせる。大人が書いてしまったほうが早いのだが、ここで時間をとって子どもに書き込ませることで課題をより意識化させることが出来る。

5.時間厳守

時間厳守

勉強でも音楽でも、始める時間と終わる時間を守る。

始める時間を厳守:この最大のメリットは勉強や練習を、習慣化させることが出来る点。「今はやりたくな~い」という子どもの「後回し作戦」を回避することが出来る。しかし、特別なことがあって疲れている時、体調が悪い時はもちろんフレキシブルになることが大事。

終わる時間を厳守:途中であろうが、終わる時間を厳守することは大事。そうでないと、どんどん練習時間が増える傾向に。我々大人は欲張りで要求が多いからだ。

6.明日に期待する

ユウは不器用なので、ある一か所につまづいてしまうと、どんどんドツボにはまって同じ失敗を繰り返してしまう。もうこうなったら、何を言っても、何回やってもダメだ。

こういう時はまだ時間が来ていなくても、

「今日はもうやめよっか?一晩寝ればきっと出来るようになっているからね。」

と言って練習を断ち切る。実際、次の日になれば難なく出来るようになっている。不思議なことだがそういうことはよくある。

教える側がヒートアップすると、負のスパイラルに落ち込む。こういう場合、リセットこそが唯一の解決法だ。

7.自分で練習させる

つきっきりで指示ばかり出されていたら子どもは息が詰まる。自分で学べる時間とスペースを与えることは重要。

漢字:カードを作ってあげて、自分で自分をテストして間違いを練習させる。

自分で改善点を探し勉強する

「あ、これは間違えた。3回れんしゅうすればダイジョブかな。あ、でもこれはさっきのよりむずかしいから5回かな…」と自分で練習して、あとで自分でまたテストしている。こちらが何も言わないでもこの方法でユウは勉強するようになった。「間違ったら10回練習しなさい」と霧立が言っていた時より、はるかに効率よく覚えるようになった。

 

ピアノ:ヴァイオリンは、まだ超初心者なのと15分だけなので霧立が基本的につきっきり。でもピアノは3年やっているだけあって、だいぶ一人で練習できるようになっている。マナブ(夫)が要所要所で練習に立ち合い、練習の仕方を教えて、後はユウが一人で練習している。見計らってまた見に行って成果を確認。

「レッスン」と「練習」は区別することが大事

8.勉強や音楽以外のところで認めてあげる

勉強(日本語)はやめる、という選択肢はないのだが、音楽にはある。しかし厄介なのは親が音楽をやる場合である。我が家はマナブ(夫)がピアノ、霧立がヴァイオリンを弾く。

そうなると、子どもは「自分も出来るようにならないと」と思いがちだ。しかし、それで上達しなかったり、その楽器を好きになれなくなってしまった場合、子どもは「自分は親をがっかりさせる」と思ってしまう。悲劇だ。

音楽を始めるのは簡単だが、止めるのは難しい。いつでも止めることが出来るように配慮することは、この上なく重要なことだ。

そしてそれは「嫌ならやめていいよ」と子どもに言うことではない。練習がうまく行かないときにそんなことを言われても、子どもは突き放されたようにしか感じない。

残念ながら霧立も何度もそんな言葉をユウにぶつけてしまった。もう、絶対言うまい、と心に誓っている。

子どもに必要なのは、安心してやめられる環境。それは、音楽以外のところで子どもをしっかり認めてあげることだろう。「たとえヴァイオリンを止めても、お母さんはがっかりしない」と思うことが出来るように。これは、一番親にとって難しいかもしれないが、間違いなく一番重要なことだ。

おわりに

霧立は3歳からピアノをはじめ、数か月で挫折した。左右の手で違うことをやることに、ひどく苦労した。天才肌の姉は、初めからなんでもすぐ出来た。私は不器用だった。ピアノをやめた時のほっとした気持ちや解放感は今でも覚えている。

そして4歳でヴァイオリンを始めた。ピアノよりはよっぽど向いていた。誰にも向き不向きはある。子どもの可能性を色々なところに見出してあげることは、子どもを一人の人間として尊重することだ。

また、目の前の子どもを自分の子ども時代と比べるのもやめたいものだ。

「自分は子どもの時、こんなの簡単に出来だ。なのになんでこの子は出来ないの?」

それは、自分と子どもは違う人間だからだ。環境も、能力も違う。本当に当たり前なことなのに、親はともすると自分と子供を切り離せない。

子どもを一人の人間として尊重する。何を教えるにしても、これは常に心に留めておきたいと霧立は思う。

 

いかがでしたか?

自分の子どもを教える時に苦労している人たちにとって、少しでも参考になれば幸いです。本来の学び教える喜びが、子どもと分かち合えますように!

 

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