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学校では教えてくれない”Mr.”&”Mrs.”そして”Mx”の使い方

文化の交差点

12 10月
Last updated on 2018/10/18

学校では教えてくれない"Mr"&"Mrs."そして"Mx"の使い方

コンテンツ

  • 学校では教えてくれない”Mr.”&”Mrs.”そして”Mx”の使い方
    • 学校の授業で習った使い方
    • オフィシャルな人間関係での使い方
    • 子どもに付ける敬称
    • “Mx”という敬称
    • まとめ

学校では教えてくれない”Mr.”&”Mrs.”そして”Mx”の使い方

イギリスに実際住んでいると、すごく簡単な表現なのに英語の授業で習った使い方と違って戸惑うことがたまにある。

今日は”Mr.”、”Mrs.”また”Mx”などの肩書(title)の使われ方について書いていきたい。

学校の授業で習った使い方

今や小学生でも知っていると思われるのが、

“Mr.”や”Mrs”=「~さん」

のように、”Mr.””Mrs.”を敬称とする使い方。

封筒の宛名として書くときは、日本語の「~様」にあたる敬称、と習った記憶がある。

オフィシャルな人間関係での使い方

オフィシャルな人間関係

ところが、こちらに住んでいると次のような使われ方を時々耳にする。

ユウ(8歳)がモンテッソーリ小学校から公立小学校へ編入した時のことだ。校長先生と面談をするべく彼女のオフィスに入ったら、校長先生が、

” Hello. I’m Mrs. Walshe.”

といって自己紹介したのである。

(自分の名前に「さん」付けしている…。なんで…?!なんか偉そうなんだけど…)

と一瞬固まってしまった。

後でマナブと話したら、大学でも自分のことを

” I am Dr.なんちゃら”

と自己紹介する場面がよくあるという。同じく、(自分で、「〇〇博士です」ってわざわざ言うの、ヘンだなぁ…)と思ったらしい。

そこで霧立、実験してみたくなった。電話が掛かってきたときに、ドキドキしながらもすました声で、

“Yes, this is Mrs. Kiritachi speaking.”

(「はい、霧立ですけれども。」)

と言ってみた。

そしたら、相手は普通に会話を続けたので、(お、やっぱこれでいいみたいだぞ!)と思った。

しかし、

敬称なはずなのに、なんで自分の名前にタイトルを付けるの??

というのははっきりしなかった。そこでこの疑問、イギリス人に直接聞いてみた。

そうしたら、

  1. 肩書(title)は、他人に付けるときは「敬称」として使う。
  2. 自分の名前に付けるのは、オフィシャルな人間関係の場合。

と教えてくれた。

ファーストネームで紹介しあうことに慣れていたが、それは「肩書」で付き合っていかない人たちとの間で交わされるものだったのだ。

子どもに付ける敬称

ユウ宛に郵便物が届くことがある。その時、宛名には

” Master Yu Kiritachi”

と書いてある。「マ、マスター?!」と初め見た時は目を丸くした。ドクター、マスターのマスター?マイスター?いや、それは違うか。とにかく何となく偉そう。

しかし、調べてみたらそれは「男の子につけるタイトル」なのである。昔は召使が主人の息子を呼ぶときに付けていた敬称らしい。やっぱりエラそう…。

ちなみに、女の子には”Miss”を付ける。こちらはまだ普通だ。

“Mx”という敬称

“Mr.”や”Mrs.”、”Master”などの肩書は、性別(と年齢)が区別できるようになっている。しかし、最近ではLGBTの人たちの社会的な認知度も高くなっている。様々なLGBT差別撤廃が叫ばれる中、当然ながらこの”Mr.”&”Mrs.”だけでは不十分だということに。

ジェンダーニュートラルな敬称が必要とされたのだ。

そこで出てきたのが、”Mx”。「ミクス」あるいは「マクス」と発音される。「男性」「女性」という性別区分に当てはまらない人、または自分の性別を表明したくない人たちに使われる敬称だ。

イギリスでは公式に政府や銀行で使用されている敬称であり、Oxford English Dictionaryにも登録されている。

これは、霧立が中学生の時習うはずもないのだが、最近の英語の授業では一体どうだろう?

まとめ

こうして考えてみると、敬称(肩書)というものは人間がいかに表面的に人を見るかということを象徴しているように思う。オフィシャルな場面でのことだから仕方ないのだが、日本でなら「様」でほとんどの場合は事足りる。(こう考えると「様」はジェンダーニュートラルであり、かつ年齢不問という最強の敬称と言えそうだ。)

しかし英語圏では「男なのか女なのか」から始まって年齢、未婚か既婚か、職業(医者、博士、教授、牧師など)は何なのか、それに加えてイギリスでは爵位(デュークなど)の有無まである…。

日本人としてはそんなものどうでもいいじゃないか、と言いたくもなる。

夏目漱石は博士号を辞退するために文部省にこんな手紙を書いている。

小生は今日まで、ただの夏目なにがしとして世を渡って参りましたし、これから先も、やはりただの夏目なにがしで暮したい希望を持っております。従って私は博士の学位を頂きたくないのであります。

『私の個人主義』

この反権威主義。すごいなーカッコいいなーと思ってしまう。そして夏目漱石じゃないが、

「わたしもただの霧立なにがしでいい!」

という気持ちになる。

え?霧立にはそもそも誰も博士号なんてくれないだろうって?

こ、こりゃまた失敬…。でも海外だと、”Mr.”だの”Mrs.”だの”Ms”だの”Mx”だの色々あって、

「もう面倒くさいっ!!」

と正直思うのだった。

 

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