
鉛筆削りを購入しようと思っているそこのアナタ!
ぜひぜひこの記事を読んでからにしてください。お時間取らせませんから。え?鉛筆削りなんて買う予定ないって?まあまあ、最近の手動の鉛筆削りの進化ぶりを見ていってくださいよ。
圧倒的に支持される手動の鉛筆削り
「いまどき手動の鉛筆削りなんて買う人いるの?昭和じゃあるまいし。」と思っている人もいるだろう。何をかくそう、わたくし霧立灯も初めはそう思っていた。
なにしろ霧立は子供のころ、手動の鉛筆削りしか持っておらず、電動の鉛筆削りは憧れの高級文房具だった。金属の押さえで鉛筆を挟むと、鉛筆の表面がガタガタになる手動の鉛筆削り。差し込むだけで、ザザーっと一瞬で削ってくれる電動の鉛筆削りは、圧倒的にスマートだった。
しかし!
アマゾンで検索していて気が付いたことがある。電動式は、やれUSB充電できるだの、スタイリッシュだの言うのだが、肝心のレビューを見ると、電動より手動の鉛筆削りの方が、ダンゼン高評価なのである。
中でも、圧倒的な評価を受けいたのが、日本製のカール(エンゼル5)。本ブログでは、このカールと一般的な電動鉛筆削りを比較してみることにする。
仕上がりの美しさ
さて、問題です。
どちらが手動の鉛筆削り(カール)で削った鉛筆でしょう?

正解:左が手動の鉛筆削りで削った鉛筆!
鉛筆の芯の部分はもちろんのこと、芯と木のつなぎの部分までとてもなめらか!これは削り刃が優れている証拠。さすが日本製である。
右は、ユウに学校の電動の鉛筆削りで削ってきてもらった鉛筆。「けずった木のところがザラザラだし、芯のところもなめらかじゃないからすぐ分かるよ!」と彼が言う通りだ。
また、ペンケースに入れられるサイズの二枚刃の鉛筆削りでは、削ってもすぐに芯がボキボキ折れてしまって、鉛筆がどんどん短くなってしまった経験がある。しかし、カールの鉛筆削りを使うようになってから、そんな問題は一挙解決!

また、鉛筆を挟み固定する部分にゴムが付いているため、昔のように鉛筆の表面がガタガタになってしまうという問題も解決されていた!
耐久性抜群でエコ
あなたは、電動の商品にどれくらいの耐久性を期待するだろうか?物にもよるが、長くて10年くらいではないだろうか?
霧立はこの「カール」を手にしたとき、「一生使えそうだ…!」と思った。コンパクトなのに、ずっしりと重みを感じるカールは、鉄で出来ている。
メーカー曰く、
問題が起きても完全再生(修理)が可能で、最終的にはすべて土に還る理想的な「鉄」の素材で作られています。
とのこと。
そして、CARLはアフターサービスとして故障しても修理をしてくれる。しかも修理費は、ナント無料!
好きです!…カール様!!

さすが、「長寿命商品・究極のエコロジー」「百年の匠」と謳っているいるだけある。この会社は口だけではないのである。「一生」どころか、親子3代くらいまで使えるかもしれない。
「修理代は高いので、壊れたら捨てて新しいものを買う」ということが当たり前のようになってしまっている現代社会。でも、少々値が張っても、本当に良いものを買って大事に長く使う方がかえって新鮮で、暮らしを豊かにしていくのではないだろうか?
コードレス、そして充電要らずという解放感
現代の生活は、もはや電気製品なしには成り立たなくなっている。各電気機器のコードが邪魔になり、コードレス商品、つまりUSBで充電できるタイプの商品が増えてきた。
しかし、今度はUSBケーブルが床に小ヘビのように散乱して、別のストレスが生じている(のは霧立家だけ?)。携帯、PCなどは仕方がないとしても、アナログという代替品があるのなら、出来るだけ霧立はそちらを選びたい。
手動の鉛筆削りは、コードレスでUSBの充電もなし!

静か
電動の鉛筆削りのレビューで時々目にしたのが、「音のうるささ」。手動の鉛筆削りは、とても静か!
昔の「ゴリゴリ」という感じてはなく「シュルシュル…」という軽い音である。
削りの細かい調整がしやすい
多くの手動の鉛筆削りは、芯の削り具合を2段階に調節できるようになっている。カールも(「ロイヤル」)、ハンドルの部分にある小さなダイヤルをセットするだけで、細さを2段階に調節できる。

そして、手動ならば、ハッキリ言って自由自在に削り具合を調節できるのだ。楽譜に書き込みをする場合、シャープに尖った鉛筆よりも、じゃっかん先の丸まった鉛筆の方が都合がいい。
自動だったら一瞬で削れてしまうので、ちょうどいいタイミングで抜く、というのは至難の業だろう。
また、削れたらハンドルが軽くなるので、削りすぎの心配も不要だ。
簡単に削れる
霧立が小学生の頃は、机の上でガタガタ暴れる鉛筆削りを片方の手で押さえつけながら削らなければならず、それなりに大変だった記憶が。
しかし、カールの鉛筆削りは本体がどっしりしていることと、刃が高級であることから、そんな苦労は皆無!鉛筆削りとの格闘もオサラバである。
サラサラ~と力まずとも数回回すだけで簡単に削れるので、小学生の息子ユウは、家じゅうの鉛筆を探し出して削ってしまう。おかげでいつも霧立家の鉛筆は全部ピーンーっ!と尖がっている。
モンテッソーリ的
何も考えなくても差し込めば自動で瞬時に削ってくれる鉛筆削りより、鉛筆を自分でセットして回しのハンドルが軽くなるのを感じながらちょうどよく削る手動の鉛筆削りは、どこかモンテッソーリ的。
モンテッソーリは手を使うことは、脳を育てることだと強調した。手動の鉛筆削りでは、手から受ける感覚を頼りに自分で調節する。

子どもの発達を考えても、電動より手動が良さそう!
若干のマイナス点
終わりに、カールのロイヤルを使ってみて分かった、若干のマイナス点についても触れておこう。
・丸い鉛筆は、押さえずらいので、くるくる回ってしまって削りずらい。
・レトロなデザインが好きな人にはいいが、スマートな現代的デザインを求めている人には向かないかも。
いかがでしたか?
文房具って不思議なもので、良質の文房具が身近にあるのだけで、友達に手紙を書きたくなったり、日記を書きたくなったり…。
私にとっては、お気に入りの文房具は思考を落ち着かせ、深める手段の一つでもあります。だから一見便利な電動式より、アナログに惹かれるのかもしれません。
カールのロイヤル、お勧めです。(プレミアムの方は、プラスチックの部分が多く、また削り具合の2段階調節機能も付いていないので、ロイヤルがおすすめです。)