「幾種類ものジャムがいつも食卓にあるように…」
もっと強く願っていいのだ
わたしたちは幾種類ものジャムが
いつも食卓にあるようにと…
「もっと強く」茨木のり子(抜粋)
夏から秋にかけて、霧立家の手作りジャムのストックは一気に増える。
7月下旬のラズベリーから始まって、ブラックベリー、エルダーベリー…。近所の丘は、カレンダーをめくるたびに新たな恵みを実らせ、分け与えてくれる。
ユウ(8歳)は、丘にベリー摘みに行くのが大好きだ。そして、帰ってから一緒にジャムやコーディアルを作るのも。
小さな頃から料理の楽しみを体験できることは幸せだ。料理を楽しめる人は、自分だけでなく、人を喜ばせることが出来るからだ。
先日、お店でフィグ(いちじく)を見つけた。フィグはサラダに入れたりしてもおいしいのだが、果物としてそのまま食べるには、ちょっと甘さが足りない。
コンポートとかジャムにするのが最適。(それに簡単!)
「幾種類ものジャムがいつも食卓にある」のは、ささやかな日常の幸せ。しかもホームメイドのジャムは絶対に市販のものよりおいしい。ユウでさえ作れるほど簡単なジャム。作らない手はない!
フィグのジャムはミニタルトに最適!
またイチジクのジャムは、ミニタルトのパティスリーに乗せれば、ティータイムにもぴったりなスイーツになる。
このタルト生地は、ジャムの甘さを差し引いて砂糖を少なめにしている。またこの生地にはオレンジの皮が入っているので、焼いていると部屋中がオレンジの香りでいっぱいになるのだ。
タルトを焼いて常備しておけば、急に友達が遊びに来た時でも、ささっと準備出来るのもいい。
優れモノのミニタルトの焼き型
このミニタルトの焼き型は、小さな穴がたくさん開いているため、タルト生地の底までサクサクに焼きあがる!1枚あると非常に重宝する。クリスマスに作るミンスパイにも欠かせない焼き型。
そんなわけで、新鮮なフィグが手に入ったら、ぜひ作ってみよう。フィグは大きめに切れば、市販品にはあり得ない贅沢なジャムが作れること間違いなし!
- フィグは軽くキッチンペーパーなどで拭いて、小さく切る。(だいたい1.5センチ角くらい。タルトにすることをイメージして切るといいかも。)
- 鍋の中に1のフィグとレモンジュース、50ccの水を入れ、フィグの外側の皮が柔らかくなるまで、弱火で20~30分コトコト煮る。
- 分量のグラニュー糖を入れて、かき混ぜながら5~10分更に煮る。
- 煮沸消毒された空き瓶に、熱いうちに3を入れて出来上がり。
- 薄力粉、アーモンドパウダー、冷たいままのバター(小さな塊にカット)、オレンジの皮、グラニュー糖をボールの中に入れ、指先ですり合わせるようにして、全ての材料がポロポロになるまで馴染ませる。
- 1に卵黄と小匙1の水を加え、全体を一つにまとめる。しっかりと体重をかけながら両手で生地を押していくと、徐々にまとまってくる。全体が一つのボール状になったら、ラップをして冷蔵庫で30分程度休ませる。
- オーブンを180度に予熱。作業台に薄力粉を薄くまぶし、冷蔵庫から出した2の生地をめん棒で薄くのばす。厚さはだいたい3ミリくらい。
- タルト用の焼き型より少し大きめのクッキーカッターで生地を切り抜く。焼き型に入れたときに、生地が型より数ミリ高くなるようにする。焼いている間に底が盛り上がってこないように、底を指で軽く押しておく。
- 予熱したオーブンで12~15分焼く。
- 生地がきつね色になっていたら出来上がり!
タルト生地は24個分あるので、半分に分けて冷凍しておいてもいい。その時にタルトの焼き型に生地を敷きつめて、型ごと冷凍すると次回焼くときに手間いらず!(ラップをして、生地に霜が付かないようにする。)
冷凍した状態から焼くときは、焼き時間は18分~20分。
フィグのジャム以外でも、色々お好きなものを入れてみてください。
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