
我が家は、もう何年もお肉を食べない生活になっていた。お肉を食べることが、世界の飢餓問題や環境問題と深く関係していることを知ったからだ。
しかし、飢餓や環境問題から入っていったため、乳製品の問題性に気付いていなかった。正直なところ、「お肉を食べていない」というだけで満足してしまっていたと思う。
ところが、ベジタリアンやヴィーガンの人とTwitterでつながるようになって、乳製品の問題性についても知るようになった。これまで特に考えてこなかったアニマルライツの問題も、いつしか無視できなくなっていた。
そんなわけで、我が家の牛乳の消費量はどんどん減っていった。幸い、アーモンドミルクなど、プラントベースの代替品でも美味しいものはたくさんあった。
しかし、どうしても牛乳でないと満足できないものがあった。カフェラテのミルクである。
みんな悩んでいた?カフェラテのミルク
近年、イギリスではプラントベースのミルクの消費量がどんどん増えている。グローバルなデータを収集解析しているMintelによると、イギリスでは23%の人々がプラントベース・ミルクを飲んでいるという。ほぼ1/4である。
しかし、料理やホットドリンクにプラントベース・ミルクを使っている人は、そのうち42%。つまり、「シリアルやスムージーに入れたり、そのまま飲むにはいいが、料理やコーヒーなどに入れるのはちょっと…」という人が圧倒的に多いのだ。
やっぱり!
みんなそう思っていたんだ…。でも、ここで諦めたらいかん!最終的には手作りしたいが、とりあえず市販されているものの中から、カフェラテに合うプラントベース・ミルクを探してみた。
美味しいカフェラテが作れる市販のプラントベース・ミルク
わたくし霧立灯が、何種類も試した中で、カフェラテに合うプラントベース・ミルクは以下のもの。
カシューナッツミルク
カシューナッツは、予想通りとてもクリーミー!だから泡立ちもとても良い。ナッツっぽさは、少し残るものの霧立的には合格!(夫・マナブはちょっと首を傾げています…。)
ヘーゼルナッツミルク

あまりに美味しくて、ラテの写真を撮り忘れた…。
これは、マナブも首を縦に振りました~!「普通の牛乳で作るラテより美味しい」とのこと。Yes!! 霧立も同感!
- 泡立ちよし!
- 牛乳のような甘みあり!
- 香り良し!
よく、「ヘーゼルナッツ・フレーバーのラテ」ってあるけど、まさにそんな感じ。これに慣れると、本当に「牛乳のラテより美味しい」と思うようになった。なんか、「美味しい」という感覚は、絶対的なものじゃなくて「習慣」によるところも大きいなと最近よく思う。お肉なんて食べたいとももはや思わないし…。
とにかく、これで牛乳を我慢なしに手放すことが出来て、心が軽くなった。 ほっ…。
ミルクを泡立てる時のコツ
ラテを作る時のミルクの温度管理は重要だ。ミルクの温度はラテの味を左右する。熱すぎても、ぬる過ぎてもダメ。
そして、特にプラントベース・ミルクの場合、温度が高すぎるときれいにミルクフォームを作れない。いちいち温度計で測っていられないので、こればかりは試行錯誤でコツをつかむしかない。
栄養は足りているの?
「でも、たんぱく質やカルシウムは入っているの?」という疑問を持つ人はいるかもしれない。以下、 ヘーゼルナッツ・ミルク と牛乳のそれぞれ100g中の栄養素の含有量を比較してみた。
カルシウム | タンパク質 | ビタミンB12 | ビタミンB2 | ビタミンD | ビタミンE | |
牛乳 | 110㎎ | 3.3g | 0.3㎍ | 0.15㎎ | 0.3㎍ | 0.1㎎ |
ヘーゼルナッツミルク | 120㎎ | 0.4g | 0.38㎍ | 0.21㎎ | 0.75㎍ | 1.8㎎ |
結構ビックリな結果…。タンパク質以外、全部ヘーゼルナッツミルクが勝ってるやん!?もちろん、加工段階で足されたものも多いと思うが、別に乳牛だってサプリを混ぜられた餌を食べているのだから、同じことだ。
タンパク質は確かに少ないが、良質のたんぱく質は、豆類やナッツ類からも豊富にとれる。それが不安な人は、サプリで補えば問題はないはず。「牛乳はやめたいけど、ラテにはやっぱり牛乳かな~」と思っている人は、ヘーゼルナッツ・ミルクをぜひ試してもらいたい。
え?「ヘーゼルナッツ・ミルクなんてうちの地域には売ってない」って?うふふ、実はただいま、自分で作れるレシピを考案中です。今日も試作したんですが、それでラテを作ってマナブに出してあげたら
「……。」
無言ですすっていました…。くーっ、次こそは「おいしい!」と言わせて見せるぞー!!その前に、失敗したナッツミルク、早く消費しないとなぁー…。