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ブレグジットに瀕して思う、「ヨーロッパ人」になれきれなかったイギリス人の壁。

文化の交差点

30 10月
ヨーロッパとイギリスの文化的壁

Brexitが延期され、もう何年もすったもんだしているイギリスとEU。わたくし霧立灯は、イギリス(スコットランド)に住み始めて7年目。イギリス人のこと、イギリス文化もだいぶよく分かってきた。

今日は、最近2週間ベルギーに行っていた霧立が「やっぱりイギリスはしょせんヨーロッパじゃないな…」と思った事を書いてみようと思う。

コンテンツ

  • 英語しか話せないイギリス人
  • イギリスはやっぱり紳士淑女の国だった!
  • イギリス人は儀礼的
  • イギリス人は犬が大好き!
  • “Sorry!”ばかり言っているイギリス人
  • まとめ
    • Related posts:

英語しか話せないイギリス人

驚いたことがある。ベルギー滞在中、食品を買うと原材料表示に英語表記が全くないことがよくあるのだ。

ベルギーは、オランダ語とフランス語が公用語。だから必ずその2ヵ国語の表示があり、それ以外にドイツ語、スペイン語などの表記が続く。

中には8ヵ国語の表記があるにも関わらず、その中に英語が入っていなかったことも!ここまでくると、

ヨーロッパ大陸には英語を母語とする国はありませんの。
御免あそばせ。オホホホ…

という「敵意」すら感じるではないか!実際にはヨーロッパで一番話されている言語は英語であるだけに、なおさらだ(外国語として英語を話す人が多い)。

イギリスに帰ってくると今度は英語一色。あたかも他の言語など存在しないかのように。(一部の地域では、ゲール語表記も出てくるが。)

イギリスでも一応小学校からフランス語を授業でやるが、とてもいい加減なのでまともにフランス語で日常会話が出来る人はほとんどいない。

一方、ヨーロッパ大陸では2ヵ国語流ちょうに話せるのは当たり前、4人に1人は3か国語話せる。多言語(マルチリンガル)が当たり前なのがヨーロッパ大陸なのだ。

イギリス人は英語しか話せない

イギリスはやっぱり紳士淑女の国だった!

イギリスはレディーファーストの国

ヨーロッパ大陸に行くと、イギリス人は礼儀正しいなぁ~と思う。バス停や駅では必ず順番を守る。きちんと並んでなくても、誰が自分より先に待っていたかをちゃんと把握しているので、バスや電車が来た時は先に待っていた人を優先させる。

しかし、ベルギーでは誰も順番なんて気にしない!明らかに私たちの方が先に待っていたでしょ!というのが分かってても、バスが来ると我先にバスに乗り込もうとする人ばかり。

また、オランダ語圏ではレディーファーストなるものは存在しない。イギリス人のように、5メートル後から来る人のためにわざわざドアを開けて待っていたりもしない。

また、信号のない横断歩道に人が立っていたら、イギリスでは車は必ず止まって歩行者を優先する。ヨーロッパの他の国々では、歩行者が手を挙げて意思表示をしないと車が止まってくれない場合も多い。

イギリスは、紳士淑女の国。
我先に割り込みするようなことはなく、周囲の人に気を配る。

「イギリス紳士」の最低条件

イギリス人は儀礼的

「礼儀正しい」は裏を返せば「儀礼的」で、コミュニケーションのためにコミュニケーションをしているようなところがある。

その典型的なのが、会えば必ず開口一番、”Hello. How are you?”という事だ。友人だけではない、お店でも病院でもそうだ。別に本気であなたが元気かどうか聞いているわけでは全然ない。

「学校では教えてくれない”How are you?”の本当の意味

しかし、ベルギーで2週間、毎日のように共有のキッチンで同じ人たち(オランダ人の研究者)と顔を合わせていたのだが、”Hello.”止まり。誰も” How are you?”と聞いてくれないのである!

初めは、(この人たち、愛想悪いな…。機嫌悪いのかな…?)と思ったが、そうではないのである。話し出すと家族の話とか、音楽の話とか、冗談交えて話す人たちだと分かった。

オランダ語圏の人たちは、実にストレート。思ったことをストレートに言うし、意味のある会話だけをする。“How are you?”なんて無意味な枕詞は不要なのである。

“How are you?”と会話を切り出すのはイギリス人的。
(アメリカ人もそうかも。英語圏特有なのか?)

イギリス人は犬が大好き!

ベルギーで初めに気が付いたのは、イギリスに比べて犬が少ないということ。また、たまーに見たとしてもみんなリードをつけている。

【犬が苦手な人へ】リードなしの犬と遭遇した時の7つの知恵

聞いてみると、リードは必須とのこと。都会でも街中をノーリードで犬が悠々歩いているエディンバラとは大分違う。

昨日もエディンバラでバスの窓越しに見ていたら、やっぱり犬だらけ!しかもラブラドールがやたらと多い(調べてみたら、ラブはイギリスで最も愛されている犬種。どうりで…)。

黒、黄色、黒、黒、黄色、黄色、黒、黒…

家に帰るまでにラブラドールだけで8匹くらいは見た気がする…。

イギリス人は犬(ラブラドール)が大好き!

イギリスが「お犬様天国」である3つの理由

“Sorry!”ばかり言っているイギリス人

"Sorry"ばかり言っているイギリス人

イギリス人は面白い。いつでも”Sorry!” “Oh, I am sorry!”とお互い騒ぎ立てている人たちなのである。アメリカで”Excuse me”と言うところを、イギリスでは”Sorry”で対応することが多いような気がする。

人がいる狭いところを通り抜けなければならない時も、”Sorry”。

人にぶつかった時も、”Sorry!”。

ぶつかっていなくても”Sorry!”。

イギリス人の「ソーリー」は、「ごめんなさい」という意味だけでなく、「ちょっとどいてよ」「悪いのはそっちでしょ?」的な意味もあるからなかなかややこしい。

(でも…仕事の不手際を指摘したときなど、肝心の時に「ソーリー」と言わない。)

ベルギーでは、誰もイギリス人みたいに「ソーリーソーリ」連発していなかった。たぶん、本当に悪いと思った時だけ言うのだろうな。実に分かりやすい。

イギリス人は1日中「ソーリーソーリ」言っている。
でも肝心な時に謝らない…。

まとめ

ドーバー海峡で隔たっている英国とヨーロッパ

昔からイギリス人は、ヨーロッパ大陸のことを指して”Europe”と言う。日本人からしたら、イギリスもヨーロッパの一部なのだが、彼らは驚くほどヨーロッパ人としてのアイデンティティーが希薄だ。

通貨もユーロではなくポンドを使い続けてきたし、今回ヨーロッパ大陸に行ってみて「イギリスの当たり前」はとてもイギリス固有の文化だということがよく分かった。

もちろん、ヨーロッパの中でも南欧と北欧ではだいぶ文化が違うし、厳密に言えば一国一国みんな違う。でも、大陸には「ヨーロッパ共同体」としてのアイデンティティーが確実に強くある。

国境を越えて通勤してくる人もたくさんいるし、国境近くに住んでいる場合、隣国のスーパーに日常的に行く人も知っている。地続きな分、もはや国境線は消え去り、通貨も同じだから人の移動も日常的。言語もみんな数か国語話す。

ヨーロッパ大陸内での交流が深まれば深まるほど、イギリスの孤立が進んできたような気がする。泳いで渡るという人もいるようだけど、ドーバー海峡は実際以上に大きな感情的な隔たりを生んでいるのかもしれない。

だから、賛成しているわけではないがイギリス人がブレグジットを選んだのは、とてもよく理解できる。今回ベルギーに滞在して、改めてそう思った。

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