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「カワイイ」という日本社会の病巣

Beauty & Health· 文化の交差点

12 6月
Last updated on 2019/06/14

カワイイという日本の文化

コンテンツ

  • 「カワイイ」という日本社会の病巣
    • 「カワイイ」とは?
    • 「カワイイ」に潜む病巣
    • 成熟が尊ばれる欧米文化
    • 女性が輝き続けるためには

「カワイイ」という日本社会の病巣

「カワイイ」とは?

“Kawaii”は、もはや海外でも知られている日本独特の概念。英語版Wikipediaでは以下のように説明されている。

 It can refer to items, humans and nonhumans that are charming, vulnerable, shy and childlike. Examples include cute handwriting, certain genres of manga, and characters like Hello Kitty and Pikachu.

つまり、非力で、控えめ、そして子どものような魅力。それは、人間だけの特性ではなく、手書きの文字やある種の漫画のジャンル、「ハローィティ」「ピカチュウ」などのキャラクターにもあてはまる。

丸文字 

最近の若者はスマホでやり取りするので、丸文字(「ぶりっ子文字」)は廃れたという。丸文字は1970~80年代の女子小中高生の間で広く用いられていた。

日本では、「カワイイ」もの、こと、人がもてはやされる。そのため、

  • 若い女性(成人)の中には、わざと舌ったらずな子供じみた話し方をする人がいる
  • 時に、若い女性の無知は恥ずべきことではなく「カワイイ」という美点になることすらある
  • キャラクター商品が子ども以外にも人気
  • アラフォー世代では、丸文字(通称「ぶりっこ文字」)を習得していた人が結構いる
  • 「ゆるふわ系女子」や「ゆるふわカット」が人気

という現象が起きている。実はこれ、とても日本独特な文化なのである!

「カワイイ」に潜む病巣

この一見ソフトで人畜無害な「カワイイ」には、実は日本社会の病理が潜んでいる、とわたくし霧立灯は思っている。

「大人」になれない若い女性

「カワイイ」は成熟さや強さと相反するものである。また、カワイイ「ゆるふわ系」の女性は、基本的に受け身。

自己主張をしたり、自分の人生を切り開く力が、「カワイイ」からは生まれてこないのである。

*もちろん、外見が「ゆるふわ系」で可愛くても、自分の考えをしっかり持った自立した女性もたくさんいる。問題は、外見だけでなく内面(精神)も、ゆるふわ(=頼りなさげ)になってしまうことである。

30過ぎると「お先真っ暗」

「カワイイ」にしがみついてちやほやされるのも20代まで。いつの時代でも、若い子はいくらでも後から続く。

30にもなると、「カワイイ」路線で生きてきた人にとって、人生は急に色あせたもののようになる。社会は冷たいものだ。

女性の結婚退職を「寿退社」と呼ぶ日本では、中年になっても働き続ける女性をひと昔前まで「お局様」と揶揄(やゆ)していた。なぜかお荷物扱いで、「意地悪」というレッテルが貼られている。

また、日本では40にもなると女性は「オバサン」という区分に入る。他人ばかりか、自分でも自分のことを「おばさんがね…」と言い出す始末。

50を過ぎると、「オバタリアン」。「羞恥心がない、図々しい、無神経」というのがその属性。「カワイイ女性」とはもう「別の生き物」であるかのような扱い。

「おばさん」や「オバタリアン」は、若さ至上主義である「カワイイ文化」の副産物。若さや幼さを過大評価するゆえに、不幸な女性概念が生まれてしまったのである。

理数系を敬遠する少女たち

「カワイイ」がもてはやされることと、日本で女子の理数系進学が少ないのは関連していると霧立は思っている。「カワイイ」と理知的であることの親和性は低いのである。

文系科目ももちろん知性は不可欠だが、文系科目には社会的側面が伴う。文学はもちろん、法律や心理学などは社会や人間あっての学問だ。

一方、理系科目は、数字や事象だけを扱う。「ゆるふわ系」の「カワイイ女子」とは相いれないのである。

実際、「文系女子と理系女子、どちらがモテると思うか?」のアンケートでは、

  • 理系 15.3%
  • 文系 84.7%

と、ダントツ文系女子が勝っている。やっぱり「リケジョ」はモテないのである!

理由は以下のようなもの。

  • 文系のほうがぼーっとしているイメージがあるから
  • 気難しさがなくやさしそう
  • ふんわりした感じがするから
  • 清楚な感じがするから
  • 数学な苦手な男はリケジョを敬遠するから
  • リケジョでかわいい子を見たことがない

やはり、女の子は「知的でなく、ゆるふわで包み込むようなタイプ」がモテるのである!ここまでくると、ひどい偏見だ。(「ぼーっとしている」のがモテるって、一体何よ?!)

しかし、この偏見ゆえに理数系科目を好きになるよりも前に、自ら道を閉ざしてしまっている10代の女子は多いのではないだろうか?

「白髪はマナー違反!」

Twitterで話題になって知ったのだが、日本の接客業では「白髪はマナー違反」と言われ、上司から白髪染めを言い渡されるそうだ!

聞き捨てならないのは、薄毛や白髪の男性社員は何も言われないということ。歳をとることは自然なことなのに、なぜか女性にだけ不自然なまでに見た目の若さを求められる。

「白髪はマナー違反」というのは「女性が歳を取るのはマナー違反」と言っているのと同じ。年齢と共に体の衰えを感じている女性にとって、白髪のことまで会社に言われるのは心外であろう。これも、「若さ至上主義」の闇の部分である。

成熟が尊ばれる欧米文化

大人の女は「マダム」

霧立は、大学の一時期アメリカで学び、そして30代になってイギリスで生活するようになった。

イギリスで生活し始めた頃のことだ。店員に”Madam”(「マダム」)と呼び止められた時の新鮮な感覚は忘れることが出来ない。(もしかして、私のコト?!)と驚いて振り向いたものだ。

アメリカに留学していた時はまだ小娘扱い。「マダム」などと言われたこともない。「マダム」という呼び方には、大人の女性に対する尊敬が感じられた。

何歳になっても活躍できる社会

日本の女性アナウンサー(通称「女子アナ」)は、若くてきれいな人が多いので、半分芸能人のような存在。華やかで、声も高め。

しかし、イギリスの女性アナウンサーは全く違う。声も低めだし、40代、50代になっても現役でニュース番組の司会を一人で切り盛りする。「女子アナ30歳定年説」とまことしやかに言われる日本とは大違いである。

これは、1993年からBBCのニュースを担当している人気のプレゼンテーター、Kirsty Wark。2019年現在64歳だが、いまだに現役!素敵だわぁ~。この雰囲気の違い、ちょっと見てみて!

これは、アナウンサーに限った話ではなく、色々な職場で言えることである。スーパーのレジでも高齢の女性がはつらつと働いている。ちなみに白髪を染めていない人も多数いる。

女性の外見や若さを採用条件にするのではなく、経験や実力を評価する社会。せっかく育てた人材を長く登用する欧米社会の方が、無駄が少ないのは言うまでもない。

また、女性にとっても長い間社会で活躍できるというのは、生きがいにもつながるはずだ。「お局様」として煙たがれるのとは大違いだ。

何歳になっても女性として輝ける

以前新聞に、お嫁さんがビキニを着ることに苦言を呈している姑の投稿があった。「小さな子どももいるのに、ビキニを着るとは年甲斐もない」という批判だった。

しかし、欧米では70、80歳になってもビキニを着る女性は珍しくない。真っ赤なマニキュアをして、ビキニでビーチの休暇を満喫している高齢の女性を見えると、いいなあと思う(先ほどの投稿者が見たら卒倒しそうだが…)。

歳をとってもおしゃれな女性

もちろん、みんながみんなおしゃれなわけではない。でも、マニキュアやピアスと洋服の色を合わせるなど、さりげないおしゃれをしている人は結構いる。

このように欧米には、歳をとっても女性としての人生を楽しんでいる人が多いように感じる。一体なぜだろうか?

それは、初めから「カワイイ路線」でやってきていないからだ。「カワイイ路線」で来た場合、30歳には「路線変更」を強いられる。

しかし、初めから「カワイイ」より「成熟した美しさ」「自然な美しさ」を追求している場合、路線変更は必要ないのだ。もちろん、中には美容のアンチエイジングに取り組む人もいるが、日本ほど多くはない。

女性が輝き続けるためには

このように、一見無害な「カワイイ」には、日本社会の病理が潜んでいる。女性が輝き続けるためはどうしたらいいのか?

少女たちは、初めから「カワイイ」という価値を選択しないことである。頼りない幼さにとどまろうとするのでなく、内面や能力の成長に心を砕く。(外見のカワイイではなく、内面的な幼さのことである。)

大人の女性は、自分から「おばさん」になってはいけない。間違っても自分のことを「おばさん」などと呼ばないことだ。霧立は他の子供に対しても自分のことは「わたし」と言う。

また、ママ友のことを「〇〇ちゃんのママ」ではなく、名前で呼ぼう。他の子どもから名前で呼ばれるのは、実に気持ちのいいものだ。母親である前に、一人の人間として見てもらっている気がする。

男性は、女性の若さや外見以外に目を向けるべき。「カワイイ」を追求する女性は、結局男性に気に入られたいからだ。

最近はそれでも、育休をとって職場に復帰する女性が増えている。選択肢が昔より増えたことは、とてもいい傾向だと思う。霧立が高校生だった頃とは時代が違うようだ。

しかし、理数系の学部や仕事を選択する女性や、管理職につく女性は先進国中でまだまだ少ない。白髪染めや、ハイヒールを職場で強要されるように、外見や若さを女性だけに求める傾向も強い。

「おばさん」という響きには、尊敬や輝きは感じられない。日本社会が「カワイイ」、「若さ至上主義」から脱出するには、まだしばらく時間がかかりそうだ。

え、何?結局霧立は自分がもう若くないから、「カワイイ」をやり玉に挙げているのではないかって?いやいや、霧立は小学生の頃から「カワイイ」とか「ぶりっこ」は苦手だった!

海外の美的感覚は日本とは大分違う。日本で「カワイイ」と言われる人も、欧米ではウケない可能性が高い。

「幼さ」「頼りなさ」は美点ではないからだ。欧米の美的感覚はこちらの記事にまとめてみたので、関心のある方はどうぞ!

【こんなに違う美的感覚!】-美肌・頬骨から見る「美しさの条件」とは?

 

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Comments

  1. エラちゃんはかわいい says

    2019-06-14 at 4:31 PM

    なぜかこういう日本の文化の話になると、なんとなく頭がごちゃごちゃしてきます。今回のブログのテーマに、そうそうそうだよね!とうなずくことができませんでした。大人になる寸前からアメリカ暮らしだからなのか、昔から可愛い可愛いと愛玩動物のように周囲から可愛がられてきたからなのか・・・。それとも、霧立さんと違った観点を持っているからなのか・・・。ちょっと考えてみたいと思います。

    可愛いのが好きで、周囲の意見を気にせずに、それが自分と割り切って自信を持って堂々とできるのなら、私は可愛い路線で行くのは悪いことではないと思います。日本人の友達で40代超えてキティちゃん好きで、身だしなみもきちんとしてて、可愛らしい人がいます。頼りなさそう・・・に見えないことはないのかな。でも、異国の地で20年以上暮らしてきて、二人の男児のシングルマザーをしながらバリバリ働いているしっかりした人です。誰かに強制されたわけではなく、自分を貫いて可愛いを好きでいる彼女は、日本のいわゆる可愛い文化の中には治らないのでしょうか?

    どの文化でも、”強制される”ことがいけないんだと思うんです。女性はこうするべき!って社会から強制されることが多いと思います。男性社会である多くの国では、女性を支配下に置いておこう、力の弱い者としておこうという傾向が見られます。ここ、アメリカでもそうです。それに屈せず、可愛い路線であっても、社会の支配に惑わされないように、自分を築きあげていくことが大事だと思います。私も日本にいる頃は、まだ十代で、自分が確立しておらず、雑誌やメディアの”こうするべき”に惑わされていました。アメリカに来て、あまり周囲を気にしなくなったせいか、とても自由に、”可愛い”まま、自然に自立した人間に育っていっていると思います。

    オバタリアンって流行りましたよね。子供を育てて、社会に揉まれていくうちに、女性もたくましくなっていくんだと思います。デリカシーをなくしたくはないけれど、たくましく周囲を気にせずに生きていける方がずっと気楽だと思います。幸い英語には、”おばさん”に当たる言葉がないですよね。子供の友達にも”Ms. ooo”と呼ばれ、”誰々のおばちゃん”とは言われません。

    日本の理数系に強い女子高を卒業しました。男友達に、”君の学校の生徒って怖いよね。”みたいなこと言われました。それって、ゆるふわしてなくて”可愛い”に当てはまらないってことだったのかな?

    私は背が低く、童顔なせいで、40代過ぎた今でも、外見は可愛い系でいると思います。昔から、内面は、”山椒は小粒でもぴりりと辛い”といわれる内面と外面が一致しない人間です。キティちゃん好きでも、ゆるふわしてても、その”かわいい”文化に自立精神まで蝕まれなければそれで良いと思います。

    • Akari says

      2019-06-14 at 6:44 PM

      エラちゃんはかわいいさま

      コメントありがとうございます。

      色々な感じ方がありますね。
      コメントを読んでいて、私の思い描いている「カワイイ」が上手く伝わっていなかったかな…と反省しました。

      私が意図した「カワイイ」は
      ‐ 猫なで声(アニメ声?)で、わざと舌ったらずな話し方をすること
      ‐ バリバリ働いたり、理数系の科目は端から「女子である自分とは関係ない」として、保守的な女性像に留まろうとすること
      ‐ 男性の前と女性の前で態度が明らかに変わるようなタイプ
      のことを念頭に置いていました。

      簡単に言えば「ぶりっ子」であり「男性の庇護を求めて幼く可愛く見えるように、努力している人」です。

      だから、エラさんやご友人のようなタイプは私の意味した「カワイイ系」ではない、と思います。

      エラさんが卒業した高校は、きっと偏差値が高く、理数系進学者も多かったのでしょうね。
      だから、「君の学校の生徒はコワイ」とその男の子は表現したのではないでしょうか?
      彼の中には「かわいい女の子は我が強くなく、理数系も苦手である」という、バイアスがあったのだと私は思います。

      少女漫画でも、「女の子のキャラクターは数学が苦手、恋する男の子は数学が得意」という設定は多いですね。
      「バーカ、お前、こんな問題も解けないのか?」と言って教えてもらってときめいちゃうストーリー展開(笑)。
      偏見ですよね。
      逆のパターンは見たことないです。

      外見や嗜好がカワイイ系なのは、結構なことだと思います!
      問題は、精神面の自立や可能性を妨げる幼児性に留まろうとすることです。

      その辺、言葉足らずでうまく伝えられませんでしたね。
      加筆修正してみました!少しはましになったかしら??

      フィードバックをどうもありがとうございました!
      貴重です!

      霧立灯

  2. エラちゃん疲れた says

    2019-06-28 at 5:00 PM

    多分、霧立さんの言いたいことは初めから伝わっていたと思います。私の意見がうまく伝えられなかったのだと思います。
    私としては、ぶりっ子だろうと、自立していないのだろうと、それがその人の生き方ならそれでもいいと思うんです。男性に受けのよくなるようにするのも、一種の”サバイバルスキル”だと私は考えます。人それぞれいろんな環境で過ごしています。その環境の中で、社会を生き抜いていくのには、どう振る舞ったらいいんだろうというのを学んでいきます。その中で、ぶりっ子として生きていくのが自分には合っている、または、そう勘違いしているという人が出てくるのでしょう。自分に合った生き方(自爆的でない場合のみ)をしている人に対して、外野がどうのこうの口出しするのは私の意見では間違っていると思うんです。霧立さんにとっては、そんなの間違ってる!って思える生き方でも、まあ、考え方違うよねくらいのとり方をするのが妥当じゃないかなあ・・と私は考えるわけです。ぶりっ子もオバタリアンも好かれるキャラクターではないのは確かですが、社会がある一定の人の”ファンクショナル”(ここ味噌)な生き方を批判する方が間違いと私はとらえます。

    どうでしょうか?

    • Akari says

      2019-06-29 at 4:35 PM

      エラちゃん疲れたさま

      「ぶりっ子や男性に媚びうる生き方はダメだ!」と断罪するつもりはもちろんありません。
      サバイバル術としてそれを選ぶ人がいるのも分かるし、それを私が否定するのは確かに間違っていますね。

      でも、それを「カワイイ女性の一般像」としてしまう日本社会の風潮(?)があるのは確かで、
      そこからはみ出すような生き方をする女性の足を引っ張ったり、若い女性の生き方を狭めるようなことがあってはならないと思います。

      私の友達で、背が高いことをマイナスと捉えていた人がいました。理由は「可愛く見えない」とのこと。
      また、高学歴だと「モテない」とぼやいていた人もいました。
      あと、日本では女性の大学院卒は就職でマイナスに働くことも多々あります。
      日本では女性を上司に持つことを嫌がる男性社員は多いと聞きます。

      それぞれの女性が持って生まれた体格、知性、それから学歴、経歴。
      それを「男性にカワイイと思われないから」という理由で、素直に喜べない、評価されない社会は一体どうなんだろう…と私は思ってしまいます。

      個人の生き方として「ぶりっ子」を選択するのは一向に構いません。
      でも、それが社会の「あるべき女性像」に影響することは問題だと思う、ということが私が言いたかったことです。

      「生き方」というのは、100%自分で考えて選択できるものなのか?というと私はそれは疑問です。
      社会の期待、歴史的背景が大きくそこに関係しているからです。

      100年前、誰も女性に国家のリーダーになることを期待しませんでした。
      100年前、女性で医師を志す人はまれでした。

      社会の「一般的な女性像」に適合しなかったからです。

      女性が「生き方」を考える時、必ずこの「女性に対する社会の期待」が女性のうちに内面化されているのです。
      無意識のうちに。

      そういう意味で、「一個人の生き方」と「社会の期待する女性像」は全く別のものと捉える必要があると思うんです。
      私が問題にしているのは、「一個人の生き方」が「社会の期待する女性像」を増長させることです。

      マスコミやテレビの影響も責任も大きいですね。
      「アイドル」と呼ばれてプロデュースされている女の子たちは、自分たちの意に反したキャラクターを押し付けられていることも多いです。
      アイドルの容姿、言動は「理想の女性像」に少なからず影響していると私は思います。

      これで返信になっているのか分かりませんが…。
      こんなところです!(笑)

      霧立灯

  3. エラちゃんはかわいい says

    2019-06-29 at 8:04 PM

    霧立さんも私も、要するに社会が押し付ける女性像に疑問を持っている、というところで意見が一致しているわけですね。これは何も日本に限った現象ではないですよね。ここアメリカでも、女性は細くあるべき、かつセクシーであるべき、リーダーになりにくいなど、色々な期待像があります。政治家やCEOを見てもまだまだ白人男性が陣取っています。義務教育の校長先生はこの辺では女性が多いですが。女性のビジネスオーナーを応援とか、女性議員をもっと増やそうとか、まだまだ男性と平等な立場に慣れていないから推進するんですよね。

    うちの娘は物心ついた頃から、社会の男女不平等を感じ取っているようです。普段使う英語でも「なんでman madeっていうの?human made, people madeのほうがただしい。」等の発言をしょっちゅうします。大変たくましいです。

    • Akari says

      2019-07-03 at 5:18 PM

      エラちゃんはかわいいさま

      確かに、その点は一致していますね!
      私の書き方がまずかったのですが、「かわいこぶりっ子」をpromote する社会やメディアに乗ってしまう女性たちに、ちょっとうんざりしていたんですね。
      別にその人たちの生き方まで否定しようと思っていたわけではないのですが…。

      フェミニズムを推進していたエマ・ワトソンが胸がちょっと見える服を着た時に「エセフェミニスト!」バッシングが起こった反応と似ていたかもしれません。
      その時、私は「フェミニズムは、ありたい自分でいられる自由を保障するもの」であり、エマを批判するのはお門違いだ、と強く思ったんですがね。
      今回は結果的に、エマを批判するフェミニストと同じになってしまっていたのかもしれません。

      そういう意味で、エラさんからの指摘は自分の意識下にあるものを照らされた感じです。
      これからも考え続けていく問題です。

      アメリカでもいまだに男女の扱いの差はありますね。
      ヒラリーの時、思いました。
      その点では、イギリスの方が進んでいるのか?という印象を受けました。

      お嬢さん、気が付いているんですね。
      うちは息子だからか、そこまで気が付きません。
      やはり不平等を強いられている側の人間のほうが敏感ですよね。
      でも、息子にも教えていくことが大事だと思わされました。

      霧立灯

      • 柴犬エラ says

        2019-07-10 at 10:19 PM

        社会やメディアの推進する「人間像」に踊らされ、結果的にその人間像を推進してしまう結果になる相互性に問題点を見出したのですね。ずいぶん昔の漫画なのですがOLビジュアル系というシリーズを持っています。ブス3人組のお話で、初めは一人はメーク美人でチャラチャラしてる人、一人は整形美人バリバリ仕事してる人でもう一人は化粧っ気なしでバリバリ働く人。3人目が1人目に「あんたみたいなのが女性の社会進出を妨げているのよ!」って言ってました。

        結局3人目もおしゃれに目覚め、綺麗になった上でバリバリ仕事を続け、恋愛もするという展開でした。おちゃらけているようで、女性の生き方について考えさせられる漫画かもです。

A little about me…

こんにちは。霧立灯(きりたち あかり)です。夫(マナブ)、小学生の息子(ユウ)と愛犬(みかん)とイギリスで暮らしています。家にいるのが好きなので、家を心地よい空間にしたいと思っています。 Read More…

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