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老犬の「寝たきり」予防のために出来ること

暮らし

25 9月
Last updated on 2020/08/26

老犬の寝たきり予防のために出来ること

コンテンツ

  • 老犬の「寝たきり」予防のために出来ること
    • はじめに
    • 老化の初期症状
    • 老化の中期症状
    • おわりに

老犬の「寝たきり」予防のために出来ること

はじめに

霧立は生まれた時から犬と一緒の生活をしてきた。今飼っているみかんは3代目。ラブラドールの14歳だ。

正直ここまで長生きしてくれるとは思っていなかったが、これまで大きな病気もせずに「お犬様天国」のスコットランドで穏やかな老後を送っている。

しかし、みかんの年齢は人間でいえば100歳以上。すでに大型犬の寿命を越している。老化は避けられない。

今日は、いかに老犬の「寝たきり」を予防し、老後を健やかに送れるかについて、これまでの経験とリサーチの結果をまとめてみたい。

老化の初期症状

老犬の老化のサイン

人間と比べて犬は足早に歳をとっていく。ついこの間まで仔犬だったのに、充実した成犬期を通り過ぎ、気がつくとかつての若々しさに陰りが出てくる…。

若い時のあふれるエネルギーを知っているだけに、ある日愛犬の老いに気づいた時、心に一瞬冷たい風が吹き込む。

「まだまだ元気」と思っていただけに、生命の終わる日がそう遠くない将来に近づいていることを悟るからである。

しかし落胆することはない。穏やかな老後を過ごすために出来ることはたくさんある。大事なのは、老化のサインを見過ごさず、適切な対応をしていくことだ。

では、老化のサインとは、どんなものだろうか?

  • 目が白濁してくる。
  • 体力の低下。全力で走る距離が短くなる。
  • 足を引きずって歩く。(関節痛)
  • 他の犬とあまり遊ばなくなる。
  • 耳が遠くなる。
  • 口の周りの毛が白くなる。
  • 後ろ足のももの筋肉が落ち、固くなる。
  • 水に濡れても「ブルブル」をしなくなる。(「ブルブル」は結構疲れるらしい。)

これは一般的なサインで、必ずしも全部当てはまるわけではない。うちのみかんは、いまだに目はあまり白濁しておらず、耳もそこまで悪くない。

「老化のサイン」はいわば、老化の初期症状。まだまだ散歩も楽しんで行く。

さらなる老化を遅らせるために、この時期に気を付けたいこと

  • 散歩の量は減らさないが、大きなアップダウンはなるべく避ける。
  • ドッグフードを年齢に適したものに変える。
  • 高いところからジャンプさせない。

我が家のみかんはまだ元気だった10歳ごろ、川から土手に上がろうとしてジャンプした時に、前足の関節に大きなダメージを負ってしまった。

30分あまり座り込んで、痛みが引くまで歩きだせないほどだった。痛みは徐々に引いていったが、この時から前足の関節痛を患うことになってしまった。

老犬になったら、段差は要注意である。

老化の中期症状

老犬の老化の中期症状

しかしそれでもさらなる老化は、ある時急速に進む。みかんの場合は13歳の頃だった。

  • 飼い主の言うことが聞けなくなる。
  • 散歩中、臭いをかぐ時間が長くなる。(判断能力が鈍っているのだろう。)
  • 毛並みが悪くなる。
  • 寝ている時間が長くなる。
  • 散歩に誘わなくなる。
  • ごはんが上手に食べられなくなる。
  • 排便数が減る。
  • 足を引きずって歩く。
  • 歩幅が狭くなる。
  • バランスが取れなくなり、時々転ぶ。
  • フローリングの上を歩くのを嫌がるようになる。

簡単に言えば、足腰の弱体化と共に、ぼーっとしている時間が増える。人間の老化ととてもよく似ている。

しかしまだ「寝たきり」ではない。老犬の”Quality of Life”を保つためには、いかに「寝たきり」になることを遅らせられるかが重要になってくる。

この段階で気を付けたいこと、やっておきたいこと

  • 1回の散歩量を減らし、散歩回数を増やす。(例:15分×3回など)
  • 平坦な道を歩かせる。
  • 段差のあるところは、補助する。
  • 食器を少し高いところに置く。
  • 関節が悪い場合は、サプリメントを与える。
  • 後ろ足の筋肉強化のために「スクワット」をさせる。
  • フローリングは足に負担がかかるので、なるべくラグやカーペットを敷く。
  • シニア用のドッグフードにする。

短い散歩の回数を増やす

みかんは、朝15分、午後20分、夜10分の散歩に出る。午後の散歩はグーグー寝ているのを、揺り動かして起こさなければならない。

本当は覚醒している時に連れ出してあげるのが理想だが、こちらも子どもの迎えの時間などがあるため、そうそうみかん様に都合を合わせていられない。

排便数が減るのは、寝ている時間が増えるため、運動量だけでなく、水を飲む量が減ることと関係していると思う。それでも、散歩から帰ってくるとたくさん水を飲むので、そういう意味でも散歩の回数を増やすのは水分補給の観点からもいいことだ。

サプリメント

みかんは10歳くらいの時から、Loxicomという関節痛に効く薬を獣医で処方してもらって飲んでいる。しかしそれでも足をひきずって歩いているので、ある時から“YuMOVE”というサプリメントを追加した。

そうしたら、これがかなり効果があった!獣医から処方されているLoxicomより効果が高いと思う。イギリスでは一番売れている犬用の関節痛サプリメントらしく、「劇的に症状が改善された!」というアマゾンのレビューがたくさんあった。

YuMOVE

【1日に与える量】

小型犬(~15キロ) 1タブレット

中型犬(16~30キロ) 2タブレット

大型犬(31~45キロ) 3タブレット

超大型犬(45キロ以上) 4タブレット

*初めの4~6週間は上記の倍の量を与える。

60タブレット入っているので、中型犬の場合ちょうど1か月もつ。効果は1か月後あたりから実感できる。試しに買って効果を見ない手はないだろう。(初めは2倍の量で飲ませるので、実質2箱必要になる。)

スクワット

これは後ろ足の筋力強化のトレーニング。寝たきり予防には足腰のトレーニングは重要だ。

毎日5分くらいやるだけだが、これをやるのとやらないとで全然違う!スクワットをやった翌日は、結構な確率でみかんが、走る!!といっても小走りだが。

みかんのように食いしん坊な犬なら、簡単に出来る。

  1. トリートを持った手を犬の頭上に持っていく。→オスワリする。
  2. 手を前方の床の上に持っていく。→立ち上がる。*まだトリートはあげない!
  3. また手を頭上にもっていく。→オスワリする。

これを5回繰り返す。うちでは5回目にトリートを実際にあげる。そこまで食べ物に執着のない犬の場合、2、3回に1回あげないとモチベーションが保てないかもしれない。

5回を1セットとして、だいたい3、4セット毎日やる。霧立はこういうのは面倒くさいと思ってしまうので、マナブが担当している。

食いしん坊のみかんは、夜になると

「スクワット、やりましょうよ!」

という顔でマナブに熱い視線を送っている。

シニア用のドッグフード

ブランドによってはあまり細かく年齢別に対応していないフードもある。しかし出来るならば、細かい年齢対応をしているフードを選びたい。

また、ドッグ-フードは節約するところではない。安いフードは安いなりの理由がある。

みかんはずっと「ユカヌバ」を食べてきているが、品切れの時にワンランク下のドッグフードを買ったら、すぐに毛並みが悪くなった!その後「ユカヌバ」に戻したら、毛並みは戻った。

安いフードにすると、排便量が増える傾向にある。栄養が少ないので、腸で吸収されずに便になる量が増えるのだ。

長い目で見れば、安いフードで健康を損なって獣医にお世話になるより、質のいいフードで健康を維持した方が経済的にも犬の幸せにとってもいい。

ドッグフードの品質は重要である!

おわりに

スコットランドの公園では、犬はみんなノーリードで散歩している。日本では考えられないことである。

みかんは臭いをかぐのに時間がかかるし、歩くのも遅いので、いつも霧立より20メートルくらい遅れて歩いている。

ある日、後ろを振り返ると、きょとんとした顔でこちらを見ている。そして、次の瞬間、若かった頃のようにふざけてこちらに突進してきたのだ。

そんな姿はここ数年見ていなかった。

スピードは遅いが、それでも全速力だ。全身に喜びが溢れているのが一目で分かった。そんなみかんの姿を久しぶりに見て、嬉しくて思わず涙が出そうになったことがある。

そして気が付いた。愛犬が老いていく時、私たちは無意識のうちに、「小さな死」を毎日少しずつ受け入れてきていたことを。

みかんが全速力で走ってきたとき、「みかんの命の時計」が一瞬すごい速さで巻き戻された気がした。

みかんが走るのが、こんなに嬉しいなんて、若いころは思わなかった。

でも、私たちは取り組み次第で、愛犬の「命の時計」を遅らせたり、もしかしたら巻き戻せることすらある程度出来るかもしれない。

今回は「老化の初期症状」と「老化の中期症状」しか書かなかった。「後期症状」は「寝たきり」になった時。今からその時のことを考える気はしない。

人間もそうだが、動物である犬にとっては特に「寝たきり」は辛いものだと想像する。犬は本も読めないし、テレビも見れない。

だからこそ、「寝たきり」を少しでも遅らせてあげたい。予防してあげたい。

これを読んで下さっている愛犬家のみなさんにとって、少しでも元気な愛犬と過ごす時間が増えますように。この記事で何か一つでも参考になることがあれば、幸いです。

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