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子供は何歳から硬式テニスを始められるのか?【イギリスの場合】

子育て&教育· 文化の交差点

5 11月
Last updated on 2019/05/09

テニスを始める年齢

コンテンツ

  • 子どもは何歳から硬式テニスを始められるのか?
    • 何歳から硬式テニスを始められるのか?
    • 日本では軟式テニスが主流な3つの理由
    • 硬式テニスを阻んでいる本当の理由は?
    • まとめ

子どもは何歳から硬式テニスを始められるのか?

日本では昔から中学校の部活で軟式テニスを始めて、高校生になったら硬式テニスに切り替えるというのが一般的だ。

しかし、テニス発祥の国イギリスでは、小さな時から硬式テニスで始める。というよりこの国には軟式テニスというものがない。

今日は、

  • 何歳から硬式テニスは始められるか?
  • 日本ではなぜ中学生までは軟式テニスなのか?
  • 小さな頃から硬式テニスで始めるメリットは何なのか?

といったことについて書いていきたい。

何歳から硬式テニスを始められるのか?

4~5歳

ジュニア・テニスの競争が激化してきた今日では、テニスを始める年齢がどんどん早まっていると言われている。実際、イギリスでは幼稚園児がテニスをやっていることも珍しくない。

たいていの場合、ボールと親しむことが主眼の「お遊び」的要素が強い。しかしこれが無駄か?と言われれば決してそうでもないようにも思う。

というのも、我が家のユウは8歳でテニスクラブに通い始めたが、その頃には早くから始めた子どもとの技術差は歴然としているからである。

現在彼が入っている「初級2」のクラスで一番上手な子は、5歳のチビ・シャラポワだ。身長は1メートル足らずで一番小さいが、初めから素質も負けん気も群を抜いてた。彼女はすでにサービスラインからきれいにサーブを入れられる。

ちなみにチビ・シャラポワのお父さんは、テニスコーチ資格を持っていて、かなりスパルタな様子がうかがえる(くわしくはこちら)。きっと小さな頃から父親が教えていたんだろうなぁと思う。

6~7歳

肉体的にテニスを始められるようになるのは、この頃だと言われている。テニスに必要な肉体的な発達は次の5点だ。

  1. 目と手の動きの調和
  2. 全身的な筋肉の発達(走る、ジャンプする、腕を大きく振るなど)
  3. 小さな筋肉の発達(手首のひねり、スィートスポットで打つなど)
  4. 空間を把握する能力
  5. 飛んでくるボールの位置を把握する能力

2と3だが、小さな筋肉の発達は、全身的な筋肉の発達の次におこると言われている。

これは個人差がある。ユウは7歳くらいの時に遊び感覚で公園でテニスを始めたが、ボールと自分の距離感が計れていない様子だったのを覚えている。

8~9歳

テニスのレッスンがより効果的になってくるのがこの時期だ。コーチからの指示を聞き、理解し、それを実行しようと試行錯誤する能力が強まってくる時期。

確かに、スイミングやテニスのレッスンを見ていると、小さな子どもは、コーチの言うことを半分くらいしか聞いていない。中には全然聞いていない子もいる!(そして、全然上達しない…。)

しかし、ユウも8歳くらいになって、だんだんとコーチの指示を集中して聞くことが出来るようになってきた。

また、この年齢になるとテニスの複雑なルール(デュースやタイブレイク、サーブの入れる位置など)も分かるようになる。それと同時にテニスの試合を見る楽しみも分かってきたようだ。

そういう意味で8~9歳はテニスを始めるのに、期は熟しているといっていいだろう。

「ではなぜ、日本では初めから硬式テニスで始めないのだろうか?」ということを次は考えてみたい。

日本では軟式テニスが主流な3つの理由

軟式テニス

① 歴史

軟式テニスの歴史を紐解いてみたところ、なんと軟式テニスの発祥国は日本だったのだ!どおりで日本では当たり前のように軟式テニスから始めるわけだ。

硬式テニスがイギリスで生まれたのは1800年代後半だった。明治になって日本に渡ってきたが、当時はボールが非常に高価だったとのこと。ボールがなくなるたびにアメリカやイギリスから輸入しなければらなかったので、上流階級の人しか楽しめないスポーツだった。今では犬だってテニスボールを投げてもらって遊ぶ時代になったのだから、明治時代の人が見たらさぞかし驚くだろう。

テニスボールで遊んでもらっている犬

“Fetch!!” (「取ってこい!」)

そんな中、ドイツから安価なゴムボールを輸入し、それをテニスボールとして使うことからソフトテニス(軟式テニス)の歴史が始まったという。また、軟式テニスは硬式テニスとは違う独自のルールも定めた。

しかし、福沢諭吉は「日本を国際化をしていく上では、諸外国の硬式テニスを日本でも取り入れるべきだ」と考え、1901年、慶應義塾大学に日本初の硬式テニス部が発足した。このように日本では慶應の硬式テニスの歴史は古く、松岡修造選手も慶應出身である。

最近では硬式テニス部のある私立中学校も増えてきてはいるそうだが、軟式テニスの伝統は100年以上経った今でもなお根強く残っている。

②「体に負担」

二つ目の理由は、「硬式テニスは成長期の子どもの身体に大きな負担がかかる」というものだ。

硬式テニスはボールが硬く重いため、それを打ち返すラケットもまた重く、トレーニングも軟式と比べハードになりがちである。そのため成長期の身体に負担が大きくかかる可能性が高い。

なぜ日本の中学校では軟式テニスの方が主流なのか?」SPONETA

③ 費用面の問題

三つ目の理由は、そのコストだという。野球やサッカーに比べて、テニスはラケットやボールなどは消耗するため買い替えの頻度が高く、比較的高価。そのため、中学校の部活では経費を抑えるために軟式テニスが主流だという。

硬式テニスを阻んでいる本当の理由は?

歴史的に軟式テニスの伝統が根強いというのはよく分かった。しかし、他の二つの原因は本当に妥当なのだろうか?

「成長期の体に負担」説

標準のテニスボールは当然、ゴム製のソフトテニスボールより硬い。しかしイギリスには「レッド」「オレンジ」「グリーン」「スタンダード」と子どもの成長に合わせてボールの硬さ、重さ、弾む高さが微妙に調整されているテニスボールが4種類ある。

空気圧が違うため、例えば5~8歳用のレッドボールはかなり柔らかく、通常のボールより75%も遅くなるように設計されている。

球足がかなり遅いので、当たっても痛くない。実際、小さな子供対象のクラスでは、反射神経を培うために、コーチがよく子どもの足元にボールを投げている!!(子どもは走ってボールから逃げる練習。)しょっちゅう当たっているが、誰も痛がっていない。

またテニスラケットの重さだが、海外では硬式テニスラケットは2歳(!)からのサイズ展開があり、2~5歳用はたったの160g(大人用は260~270g)。グリップ部分もとても短い。身長が80㎝の子どもでもムリなく硬式テニスが出来る道具がそろっている。

つまり、「体に負担」というのは子どもの成長に合わせた適切な道具を使っていないだけの話だ。

体に負担というのなら、

小学生が運動会でやる「組体操」のほうがよっぽど体に負担デショ!

組体操

と霧立は思う。

「費用がかかる」説

試しに楽天でかなりざっとだが値段を調べて比べてみた。

 ボール/1個ラケット/グローブ
軟式テニス90円2,000-14,000円
硬式テニス130円2,000-12,000円
野球324円3,000-10,000円

そこまで差があるか?というくらいのわずかな違いしか見られなかった。(というか、野球が一番高くないか…?)「硬式テニスに費用がかかる」というのは、思い込みだ。

まとめ

最近は、錦織圭選手や大阪なおみ選手のように世界で大活躍する日本人選手が出てきた。子どもたちが彼らに憧れ、日本でもテニスが人気になってきたのは喜ばしいことだ。

しかし、これまでのように初めに軟式テニスをして高校から硬式テニスに転向するのは、フォームを変えなくてはいけないので無駄が多すぎる。先にも言ったように、ジュニア・テニスでは競争が激しくなってきて、世界的にテニスを始める年齢はどんどん低年齢化してきているという。3,4歳で始めるのと16歳から始めるのでは、どう考えても差は歴然だ。

別にプロ選手の育成のためだけに言っているわけではない。プロの選手になるのは宝くじに当たるより確率が少ない。でも、小さな頃から始めればそれだけ上手になる。上手になれば、それだけ本格的に楽しめる。

サッカーや野球と違って、テニスは生涯を通じて楽しめる。体に負担のかからない、成長に合わせたボールやラケットを使って初めから硬式テニスでやったほうが断然いい、と霧立は思う。

調べたら、日本でも子ども用ラケットとボール、ちゃんと売ってますよ!個人的に、ラケットはやっぱりウィルソンが使いやすいように思います。

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2~5歳向け/身長85~105㎝/19インチ

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3~6歳向け/95~115㎝/21インチ
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6~9歳向け/115~135㎝/25インチ
 
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【ジュニアテニスボール】

3~8歳向け
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日本では子ども用の硬式テニスボールはまだちょっとお高いですね…。でも、テニススクールに入ればボールはたくさん貸し出してくれるはず。個人練習用に買うのは数個で大丈夫でしょう。
 
記事中に出てきた、ロシアの天才少女「チビ・シャラポワ」についてはこちらに書きましたので、ご興味のある方はぜひどうぞ!
テニス教室にいた「チビ・シャラポワ」ー【テニスに見るロシアのエリート教育】
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