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受験戦争のない英国で、学歴より重要なものとは?

子育て&教育· 文化の交差点

3 6月
学力

コンテンツ

  • 受験戦争がないイギリス
  • 学歴や学力よりコミュニケーション能力が評価されるイギリス
  • 人当たりの良さが重要
  • 子どもの頃から磨かれるコミュニケーション能力
  • 「学力」は本当に不要なのか?
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受験戦争がないイギリス

イギリス、特にスコットランドの学校はのんびりしている。小学校の宿題は、そもそも量も少ないし、「やってもやらなくてもいい」という任意に基づくもの。週末はもちろんのこと、夏休みなどの長期休暇中も、宿題はゼロ。

「中学に上がると勉強が急に忙しくなる」と言われているものの、日本人の霧立からすれば日本の中高生の方がよっぽど勉強しているように思う。塾に行く人だってほとんどいない。

また、大学には一応ランキングこそあるが、日本の大学の偏差値のように細分化されているわけでもない。ランキングに反映されないそれぞれの大学・学部の強みがあるので、必ずしもランキングの高い大学を選ぶわけでもない。

このような背景には、イギリスでは学歴よりも重視されているものがあるということがある。

学歴や学力よりコミュニケーション能力が評価されるイギリス

ある友人(Vera)と話していた時のことである。

霧立:「イギリスの子どもは日本の子どもに比べて、あまり勉強をしない。それなのに結局大人になった時、こっちの人たちのほうがいい暮らしをしていると思う。毎年たっぷりホリデー2回も行くし、労働時間も少ないし。なんでだろう?なんかあくせく働くのがバカらしくなっちゃう」

友人:「確かにきっと日本人の方が勉強はできるんだろうね…。でもね、お金を稼ぐのにインテリジェンスは必要ないの。必要なのは、コミュニケーションスキルなの」

霧立:「…!?でも、Veraだって数字に強いから会計士やっているんでしょう?インテリジェンス、必要じゃない?」

友人:「会計士の細かい計算の仕事なんて、今やほとんどコンピューターがやってくれるんだよ。それより評価対象になるのは断然コミュニケーション能力。」

人当たりの良さが重要

確かに、日本では大人になってからも最終学歴が付きまとう。就職の時にならまだしも、日常の人間関係の中でも学歴を気にしている人は結構いる(特に都会では)。

しかし、イギリスではアカデミズムに身を置かない限り、ほとんどの人は人の学歴に関心がない(「何を大学時代に学んでいたのか?」ということが話題に上ることはあるが)。

それよりも、気の利いた会話が出来ることや、人当たりの良さの方が重要なのだ。また、ビジネスでは特に自分の意見を的確に伝える能力が評価される。(実行能力はそこまで問われないのがポイント。「有言不実行」はイギリスではデフォルトだ。)

そういえばVeraも、「うちの上司なんてペラペラよく喋るんだけど、口だけなの」と言っていたのを思い出す。また、初対面で自分と共通点がないような相手ともスマートに会話をする能力が、中流階級以上では必須だという。

子どもの頃から磨かれるコミュニケーション能力

コミュニケーションスキルの高い子供たち

そういえば、先日ユウ(9歳)がイギリスの学校の友達(ルカ君)とビデオ通話していた時のことである。

ユウが「今日、ぼくのお父さんの誕生日で、これから誕生日ディナーなの」と言うと、「ワオ!僕からも君のお父さんにお誕生日おめでとうって伝えておいて。大切な食事だから、もう電話切って行った方がいいよ」とルカ君。日本の9歳児は、なかなかこんな気の利いたことは言わないだろう。

ちなみに彼はこの日、ニコラ・スタージョン(スコットランドの首相)のコロナ対策についてもペラペラコメントしていた恐るべき9歳児。学校でも一目置かれ、人気者である。

「学力」は本当に不要なのか?

では学歴はともかくとして、学力は要らないのか?

本当は「学力」とは何か?ということを丁寧に問うべきなのだが、ここでは便宜上、学校の試験などではかる能力としておこう。

もちろん、基本的な学力はすべての人に必要だというのは前提だ。しかし、高度な知識は専門家に任せておけばよろしい、というのがイギリス流。

「でも、それじゃあ高い学力を持った国民の層が薄くなるよね?長い目で見たら、科学や医療で他の国から遅れをとるんじゃないの?」と先ほどの友人Veraに言った。

彼女は少し考えてから「そうねえ…。たぶん大英帝国の遺産でこの国はやっていけているんだと思う。でも、いつかは確かに行き詰まるかも」と言った。

また、スコットランドでも本当に高い収入を得ている人たちは、やはり長時間働き、学力も相当高いことが多いことを付け加えておく。

サマンサという友人は、金融関係で働きかなりの高収入を得ているのだが、昇進するために社内で試験を受けたり、論文を書いたりと日々努力をしている。彼女は子どもを寝かせてから毎晩遅くまで勉強している。

そんな彼女曰く、

「スコットランド人がみんなのんびりしているわけじゃないのよ。私の上司なんて、休暇中でも仕事しているよ。フランスにいようとカリブ海にいようと、すぐに電話に出るの」

霧立の周りでは、なかなかお目にかかれないタイプのスコットランド人だ…。そしてサマンサ自身は世界一競争が激しいと言われているシンガポール出身。

「こっちの学校の勉強なんかじゃ全然足りない」と、小学生の娘にはシンガポールの学校で使用されている問題集をやらせている。(「ユウ君もやる?」といってお下がりの問題集をもらった。)

つまり、そこまで学力が高くなくとも、コミュニケーション能力があって共働きだったら、スコットランドではわりと豊かに暮らせる。しかし、一部のエリートには、さすがにコミュニケーション能力に加えて、高い学力も求められているようだ。

いかがでしたか?

結局、コミュニケーションスキルが高いということは、それだけ自分で考える能力があるということだと思います。詰め込み教育が多い日本と違って、子どもの頃から自分で考えさせる教育を行ってきたからです。

もちろん、多角的に物事を考える上では知識も必要不可欠。しかし、日本の受験勉強で付けさせる「学力」は、そもそも「暗記力」に近いものがあり、そんなもののために貴重な青春時代を無駄にするのは犠牲が大きいと霧立は思います。

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