夏が終わると、子どもの身長がぐっと伸びていることに気付いたことはないだろうか?わたくし霧立灯には、9歳になる息子ユウがいるが、彼もまた毎年夏になると急激に背が伸びるのだ。
「子どもが夏に背が伸びるのはなぜなのか?」について調べてみたら、そこにはれっきとした理由があった!
子どもはなぜ夏に身長が伸びるのか?
ビタミンD!
身長が伸びるのは、骨が伸びるから。そして、骨の成長に大切な栄養素の一つが、ビタミンD。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるのだ。
次に、なぜビタミンDが夏と関係あるのかと言うと…。
紫外線を浴びることで、体内にビタミンDが作られるから!紫外線と言うと、悪者扱いされるのが常。確かに紫外線の浴びすぎは、シミやしわを増やすし、皮膚がんを引き起こすこともある。しかし、ビタミンDの生成のためには、ある程度の紫外線を浴びることは大切なのだ。
ここで、面白い記事を目にした。ケンブリッジ大学から2015年に発表された研究である。
夏生まれの子どもは、冬生まれの子どもより身長が高く、またより健康である傾向が強い。
これは、春から夏が妊娠後期に当たる母親は、たくさん日光を浴びて体内でより多くのビタミンDを生成するからだと言われている。
また、人間がゼロ歳からの1年間に爆発的に身長が伸びる(約25㎝)ことと関係しているかもしれない(これはあくまで霧立の仮説)。春から夏に生まれた赤ちゃんは、この爆発的な成長期により、たくさん紫外線を浴びられるチャンスに恵まれるからだ。

夏まれの場合、1歳半までに2回夏が回ってくることになるわけだ。また、妊娠中に日光浴をするのは、胎児の成長や健康にいいということにもなる。
たしかに…霧立の両親は平均身長以下(二人とも冬生まれ)。それなのに、7月生まれの霧立は日本人平均女性より5㎝以上も高い。11月生まれの姉はごく標準的だ。まあ、霧立の方が姉よりたくさん食べてたとか、そういった他の要因ももちろんあるんだろうけど…。
成長ホルモン
睡眠時間
成長ホルモンは眠っている間に分泌される。そして、夏休みは学校がないので、自然と睡眠時間も増えるのではないだろうか?
リラックス
夏休みは学校がないばかりか、欧米の学校には「夏休みの宿題」なるものもない。スコットランドでは、お稽古事のレッスンもすべてストップする。
つまり、子どもたちはとーってもリラックスした状況にあるのだ!(ヒマすぎて悪事を働く子どもが増えるのもこの季節…。)
そして、ストレスは成長ホルモンの分泌を弱めてしまう。学校がなく、好きなことをぞんぶんに出来る夏休みは、確かにリラックスしているので、成長ホルモンの分泌がさかんになりそうだ。
うちのユウは、朝から好きなだけ読書三昧。午前中は日本語とヴァイオリンのレッスンをするが、午後はテニスやサイクリング、ラズベリーを摘みに行ったりで楽しそう。
まとめ
- 夏は紫外線の量が多いため、ビタミンDがたくさん生成される。ビタミンDは、カルシウムの骨への吸収を助ける。⇒骨が成長し、身長が伸びる!
- また、夏は学校が休みになるので、睡眠時間も増え、よりリラックスして過ごせるので、成長ホルモンの分泌がさかんになり、背が伸びる!
しかし、夏でも過ごし方によっては背が伸びにくくなるケースもあるだろう。例えば、
- 塾の夏期講習など、室内で過ごす時間が多く、ストレスも多い。
- 室内でゲームばかりやっていて外遊びが少ない。
- 夜遅くまでゲームなどをやっていて、睡眠の質が悪い。
- 塾の宿題を夜遅くまでやっていて、睡眠不足。
- 日焼け止めの塗りすぎで、必要な紫外線までカットしてしまっている。
日本の子どもたちは、夏休みの宿題に加え、塾の夏期講習に通ったり、なにかと忙しい。「日本の子どもたちの睡眠時間は世界一短い」とまで言われている。夏休みだからといって、ストレスが減り睡眠時間が多くなるとは限らないのだ。

日本の子どもがは本当によく勉強する!この真剣な顔を見よ!
また、日焼けを気にするあまり、常に日焼け止めクリームを塗りたくってしまっている場合も考えものかもしれない。実際、霧立の知人の医者は、
夏にサンクリームを塗らなければ、ことさら冬にビタミンDのサプリを子どもに与える必要はない。サンクリームを必要以上に推奨しているのは、企業の営利のためだよ。サンクリームは成長に必要な紫外線を過剰にブロックしてしまっているように思う。
と言っている。
もちろん、これは夏でも曇りの日の多いスコットランドだから言えることだとは思う。紫外線の強いオーストラリアの子どもにとっては、サンクリームは必需品だろう。
日本はどうだろう?地域によっても日差しの強さは違う。しかし、数時間おきに必ず塗りなおすほど徹底する必要はないかもしれない。日焼け止めに使われている化学物質の安全性も確認しておきたいところ。
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また、ビタミンDは、成長に欠かせないだけでなく肝臓がん、肺がん、乳がん、前立腺がんなどのがん予防にも効果があることが分かっている。適度な紫外線は、体によいのである。
とにもかくにも、「元気に楽しく夏休みを過ごすことこそが背が伸びる秘訣」ということが分かった。夏の終わりに子どもがヒョッコリ大きくなっていたら、それは幸せな夏を過ごしたあかしだろう。
うちの娘も9歳ですが冬生まれです。今ニョキニョキ伸びているのかなあ。霧立家のユウくんのように自由な夏休みを過ごすことはできていませんが、(キャンプのはしごをしているので)でも好きなことをして楽しんでいます。
流石にここではサンスクリーンはうるさく塗りなさいと言っています。今週海に行った時にあまり塗らなかったところ、全く塗らなかったところが真っ赤かになってしまいました。私は冬でも日焼け止めを塗っています。だからなのか、ビタミンd欠乏でサプリをいつも飲んでいます。
エラちゃん無理やり水泳(!?)さま
いつもコメントありがとうございます。
エラさんのお住まいの地域は紫外線が強いんですね。
ビタミンD欠乏。
どうやって分かったんですか?
私は冬はサンクリーム塗るのは顔だけです。
北国の冬は太陽がとてもヨワヨワしいので。
ところで「日焼け止め」に当たる英語。
アメリカでは「サンスクリーン」、イギリスでは「サンクリーム」なんですよね。
ちょっと違ってて面白いですね!
霧立灯
私の住んでいるところもいっぱい雪は降るし、寒いのですが、緯度的に見るとスコットランドよりもずっと南ですね。日焼けした娘の顔がボロボロに皮がむけ始めています。
ビタミンd欠乏は1年に1度の健康診断でする採血でわかりました。一時期4000IUのサプリでもまだ欠乏してると言われました。
イギリス英語とアメリカ英語、ちょっと違う言葉もあれば、全然違う言葉もありますよね。ナスのことオーベアジーンって霧立さんは言いますか?
ユウに「日本では日焼けすると皮がむけるんだよ!」と言ったら、ぎょっとした顔をして、
“I don’t like it, sounds sore…”と言っていました。
説明しても分からないみたいだったので、Youtubeで見せました!(笑)
ビタミンD欠乏は、結構深刻そうですね。
原因が分かるといいですね。
「ナス」は”Aubergine”で、発音はどちらかというと「オゥバジーン」ですね。
誰も”Eggplant”とは言いませんね。
ちなみにズッキーニは”Courgette”。これも全然違いますね。
一番紛らわしいのは、ポテト類。
Flench fris はChips
Chips はCrisps
今でも時々グジャグジャになります(笑)。
灯